Nicotto Town ニコッとタウン

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陽炎の断片3

季節は勝手に、華やかな装いに着替えていくが
俺の心までは、この日差しにupdateされちゃいない
使い古した革靴の底にこびりついた
過去という名の泥を、どこで落とすべきか迷っている追いかけた答えなんて、しょせんは陽炎だ
手を伸ばせば指をすり抜け、立ち止まれば嘲笑うように揺れる
肺の奥に溜まった濁った...

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陽炎の断片2

アスファルトが吐き出す陽炎の向こう
五月の光は、安物のニッケルみたいに白々しい
使い古したライターの火より
今の俺には、この湿った熱気の方がお似合いだ_街は初夏を祝う準備に浮き立っているが
路地裏の影だけは、冬の重みを引きずったまま
の指先が_
ポケットの中で、意味もなく季節を数える追いかけた真実な...

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陽炎の断片

陽炎の断片 (Fragments of Haze)アスファルトが揺らめいている。
五月の陽炎は、出口のない迷路のように街を包み込む。
古びたダイナーの隅、冷めたコーヒーの苦みだけが現実だ。
時計の針が刻む音さえ、この静寂の中では重すぎる。背後に残してきたのは、名前も持たない過去の残像。
新緑の鮮やか...

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チュルリョーニスの画集

煙草に火をつけたが、味はしなかった。
ここには空気がない。あるのは、凍てついた銀河の残響だけだ。目の前には、巨大な『レックス(王)』が座っている。
奴は何も語らない。
王座の足元で、数えきれないほどの都市が砂粒のように崩れていくのを、
ただ、退屈そうに眺めているだけだ。俺はコートの襟を立て、
『ソナ...

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埠頭の不協和音(ディスコード)

霧が濡らす、錆びついたクレーン。
誰もいないコンテナの影、
午前二時の埠頭は、
モンクのピアノ(『'Round Midnight』)のように、
ひどく不機嫌で、愛おしい。タバコに火を点ける。
マッチの炎が、波間に消える孤独を照らした。
あいつはもう来ない。
この苦いバーボンと、
跳ねるような、重たい...

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