仮想劇場『cake.』
- カテゴリ: 自作小説
- 2026/08/21 23:02:40
昨夜とうとう根をあげてしまったエアコンの吹き出し口にちいさな水滴がひとつだけ留まっている。蒸し風呂のような寝室に朝陽は容赦なく差し込み、左目の煩わしさから逃れるように僕は部屋の隅っこまで体を転がした。 駅ビルのむこうの公園で今年最後の集団ラジオ体操の音楽。それに呼応ように表通りの街路樹から遅孵り...
昨夜とうとう根をあげてしまったエアコンの吹き出し口にちいさな水滴がひとつだけ留まっている。蒸し風呂のような寝室に朝陽は容赦なく差し込み、左目の煩わしさから逃れるように僕は部屋の隅っこまで体を転がした。 駅ビルのむこうの公園で今年最後の集団ラジオ体操の音楽。それに呼応ように表通りの街路樹から遅孵り...