海底の神殿に、
アクアマリンの宝玉が眠る。
海のいろの石は、竜と人魚のつぶやきと、
涙とあぶくの旋律を知っている。
しん、と静まってひかる石は、
触れずに、眠るままに任せよう。
眠りながらも、そのかがやきで、
海は、おだやかになるだろう。
宝玉の側には、
オリハルコンの短剣。
赫く輝く刃をかつて、多...
ほんのり楽しい、まったり時間。そんな場所。
海底の神殿に、
アクアマリンの宝玉が眠る。
海のいろの石は、竜と人魚のつぶやきと、
涙とあぶくの旋律を知っている。
しん、と静まってひかる石は、
触れずに、眠るままに任せよう。
眠りながらも、そのかがやきで、
海は、おだやかになるだろう。
宝玉の側には、
オリハルコンの短剣。
赫く輝く刃をかつて、多...
守られているばかりが、お姫さまじゃない。
王位を受け継ぐものとして、自分の行動に責任を持ち、
ときに泥にまみれ、血にまみれても、
民を安んじ、兵士と共に国を守る、
そんなお姫さまがいた。
むかし、読んだ物語。
***
お姫さまって実は、大変なんですよ。
お茶会などの社交の場では、もてなし役として...
借りた本を、汚して返すって、どういうことさ!
書き込みまでされてる! しかもこっちは切り抜かれてる!
黒の学園の生徒でしょ、これやったの! 金持ちのボンボンは、ものを大切にすることを知らんのか~~!!!
これ、修理可能!? 同じ本、あった!?
補修テープ持ってきて、…セロテープじゃな...
まだちょっと、暑いかな。
あら、冬の精霊さんから、なにか届いてる。律儀ねえ。
まあ、きれいな雪の結晶。こちらは? マツユキソウね。
冬の冷気が、輝いているわ。
寒い中では、きびしく感じる光と風。でも、今の時期なら、やさしい心遣いね。ありがとう、精霊さん。
***
青ガチャで何かコーデしようかと思...
夏の神社の、宵の祭。
にぎやかなお囃子を聞きながら歩いていると、人気がなくなった。
ふと、周囲を見回すと、
雪が。
音もなく。しんしんと降る。降り積もる。
鳥居に。木々の枝に。大地に。
空には輝く星が、凍てつく光をはなち、
静寂は、何かを歌っていた。
どこに迷い込んだのだろう。
これは、過去か。未来...