黒猫目日記87 (天の川と星の階段)
- カテゴリ: 日記
- 2013/07/01 13:44:17
ある日庭に出て驚いた。
ほのかな霞がかかってきたと思えば次第に星を散りばめた川が現れたのだ。
これは天の川ではないか!あまりの不思議とその幻想的な美しさに暫し陶然と見とれておった。
ふと横を見やれば朧な人影が浮かんで見える。
だ、誰ぞ!
人影は麗しい装束の乙女の姿を現した。
それがしの声が聞こえて...
ある日庭に出て驚いた。
ほのかな霞がかかってきたと思えば次第に星を散りばめた川が現れたのだ。
これは天の川ではないか!あまりの不思議とその幻想的な美しさに暫し陶然と見とれておった。
ふと横を見やれば朧な人影が浮かんで見える。
だ、誰ぞ!
人影は麗しい装束の乙女の姿を現した。
それがしの声が聞こえて...
街中を巻き込んだお騒がせ夫婦の華燭の宴もようやくに終焉を迎えた。
大騒ぎして式場をいっぱい建てたわりにはお色直しをするワケでもなくずっと普段着で過ごされておったように思える。
アシカさんの幼いお子方から真珠貝を拾ったお礼の手紙が来ておったが、あの双子真珠は人魚姫様から波乗り王子様へのぷれぜんとの品...
何処かより降り注ぐ花びらに三つの式場はすっかり覆われ芳しい香りに包まれていた。
何処か南国の島を思わせる一階の会場。
和やかに晩餐会が行われ豪華な食事が振舞われるであろう二階会場。
そして、打って変わって華やかな中にも幻想的な三階の水族館のような会場。
「3階の式場も完成したのよね&hearts...
人魚姫様のご所望の結婚式場建造が決まってから拙宅に来客がある様になった。
波乗り王子様の相棒のハッピー殿である。
毎日街の家々をめぐり歩いて寄進をお願いしておられるらしい。
やはり宮仕えの方は大変なようだ。
そう言えば、この前釣り堀で双子真珠が入った真珠貝を釣り上げたら熊オヤジが人魚姫様の執事のア...
アシカさんの熱意にほだされせっせと薔薇を植え続けた甲斐もあり、どうやら人魚姫様は波乗り王子さまと目出度く夫婦となられる事と相成ったようである。
広場にてお二方が揃って経過報告なぞ成されておったが、波乗り王子様はいささか軽いお方に見受けられた。
一生の慶事「結婚することになったんだけど~」ってそんな...