2015.8.10.朝焼け
- カテゴリ: 日記
- 2015/08/11 04:40:00
虫の音が
涼しげに揺れる
その
遥かな向こう側
空の裾
僅かに朱が差して
次第に訪れる
一日の始まり
虫の音が
涼しげに揺れる
その
遥かな向こう側
空の裾
僅かに朱が差して
次第に訪れる
一日の始まり
夕涼みを
待ちわびて
じっと佇む
長い夕刻
時折立って
シャワーに流し
今か今かと
夜風待つ
毎年夏の
訪れは
残された手記
思いを返す
七十年の
その文字に
かつての面影
重ね合わせる
生い茂る
緑の野を抜けて
眩しい陽射しの
熱を和らげる
まるで
包み込むような
大気のうねりは
何処へと向かうのだろう
静かに響く
虫の音は
移る季節の
前触れか
ほんのり染まる
空待って
目覚めた鳥が
歌い出す