黒猫目日記82 (恋を叶えるピンクのバラ)
- カテゴリ: 日記
- 2013/06/01 17:31:44
ある日「人魚の海の人魚姫」なるお方より書簡が届いた。
何でも恋しい方を追いかけて遥々この街まで泳いでこられたそうな。
溺れかけた人魚姫様をお助けなされた波乗り王子様に一目惚されたそうだが、水の中では自在なはずの人魚を溺れさすとは如何なる大波であろう。
はたまた、その波を物ともせずに乗りこなし姫を助...
ある日「人魚の海の人魚姫」なるお方より書簡が届いた。
何でも恋しい方を追いかけて遥々この街まで泳いでこられたそうな。
溺れかけた人魚姫様をお助けなされた波乗り王子様に一目惚されたそうだが、水の中では自在なはずの人魚を溺れさすとは如何なる大波であろう。
はたまた、その波を物ともせずに乗りこなし姫を助...
ポルテッシモ殿の飛空艇が直ると同時に夢見る子供の国は遠く飛び去り、打って変わって街中にはにわかに結婚ブームが押し寄せて来ておるようである。
中央広場には式場が設けられ何組ものかっぷるが永久の愛を誓い合っている。
祝いの席は広く開かれており、それがしも末席に座らせてもらい一緒にお祝いをさせて頂いた。
...
せっせとランプ草栽培に励んだ甲斐が有り、飛行場には見事なランプ草の滑走路が出来上がっておった(やはり誘導灯であったようじゃ)。
飛空船の修理も無事終わり見違えるようにピカピカの機体に仕上がっておる。
ポルテ殿の奥方やご息女も広場に足を運び喜びの声を聞かせている。
「家族揃って娘の結婚式に出ることが...
ポルテッシモ殿の難儀を聞きつけご助成を名乗り出たのはそれがしだけでは無い。
おもちゃの国のクランベール殿は飛空艇を飛ばす為には飛行場にランプ草を沢山咲かせねばならぬと申された。
誘導灯のようなものであろうか。
庭木を収穫すると希に種が混じって居るようじゃが、育成期間が長いものほどランプ草の種が見つ...
いつものように晩飯のおかずを調達に鼻歌交じりに釣り堀に出かけたら、釣り堀のクマおやじが何やら深刻な顔をして話しかけてきた。
「だんな、ちょいとお力を貸して下さいませんかね」
一体どうなされたのじゃ?
「この時期になるとなぜか謎の宇宙生物が釣り堀を占領しにやって来るんでさー」
「うちの姪っ子が防衛支店...