沖合に泊まった客船から、一艘のボートが海岸に向かってきた。
「わぁ~、これで帰れる!」
無邪気に両手を振り回してボートに合図しているみなわを横目でにらみながら、『バカか、こいつは!』と、俺は心の中でつぶやいた。ボートには、三人の男が乗っていた。
見るからに船員とわかる、セーラー服の若い男二人と、スー...
来てくださった皆様、ありがとうございます。
沖合に泊まった客船から、一艘のボートが海岸に向かってきた。
「わぁ~、これで帰れる!」
無邪気に両手を振り回してボートに合図しているみなわを横目でにらみながら、『バカか、こいつは!』と、俺は心の中でつぶやいた。ボートには、三人の男が乗っていた。
見るからに船員とわかる、セーラー服の若い男二人と、スー...
王女1 『ねえ、お姉さま』
メガ王女『なあに?』
王女 『みなわ、パスポート忘れてるよ』
王子 『世界遺産の旅って、パスポートいるんだ』
メガ王女『ワールドツアーって言ってたもの』
王子 『じゃあ、みなわ困ってるのかな』
メガ王女『それより、海の上を飛べない馬車で、どうやってワールド
...
俺が必死に馬車から這い出すと、みなわのやつが仁王立ちして海を見ていた…!
俺は思いっきり睨んでやった!
俺の視線に気が付いたみなわは、振り返るなり
「ここ何処よ?」と言いやがった…!
『キキー!キキキキキキキ!(知らんわ!聞きたいのは俺の方だ!)』
ったくもう!
俺は頭に...
ここは馬車の中。
俺は、みなわの肩に乗ってるコウモリのピーちゃん。
みなわは時々、俺に「水をかけたら子豚になったりして…」と、わけのわからに事を口にする。
俺がなぜみなわの家にやってきたか…それは話せば長い物語になるので、またの機会にしよう。
さて!
みなわと俺が馬車の...
ここは、みなわの家
「さて、教えてほしいことがあるんだけど」
『な、なあに?』」
「カボチャの赤魔道士、どこへ行ったか知ってるよね」
『し、知らないわ』
「そんなわけないよね。だって魔道士が出て行ったから、逃げ出してきたんでしょ」
『…zzzzz』
「寝たふりして...