脳活『為ブログ』463-6
- カテゴリ: 日記
- 2016/05/19 12:36:40
幻想の渦巻。「飼ってなんかいません。ニワトリのデザインを考えるために2羽だけ業者から借りてきたのです。部屋の中をウロウロするので、ちょっとの間だけ屋上で遊ばせておいたのです。夕方には車に乗せて、持ち帰りますから。」「このニワトリは名古屋コーチンですね。」「よくご存じですね。あのう、先程、娘が部...
幻想の渦巻。「飼ってなんかいません。ニワトリのデザインを考えるために2羽だけ業者から借りてきたのです。部屋の中をウロウロするので、ちょっとの間だけ屋上で遊ばせておいたのです。夕方には車に乗せて、持ち帰りますから。」「このニワトリは名古屋コーチンですね。」「よくご存じですね。あのう、先程、娘が部...
空中のワープ。 ニワトリが机の廻りを駆けまわっていた。私は幻覚を見ているのではないかと自分の視界を疑った。異界の映像を見ているようであった。この時、屋上の方で女の声がした。何かを追いかけている音であった。私は何が起こっているのか、頭の整理が出来ないまま4階から屋上に上がる階段を見上げた。錆びた...
突然で、御免なさい。 留守番を頼まれ、することがないので私は道路側の窓を開けた。風がワ~と入って来て、髪の毛の間を抜けていく風に心地良さを感じた。道路を走る車の音や周囲のどこかで行われている工事の騒音が耳を刺激した。見下ろすと、道路の向か側の歩道にコーヒーゲートのマスターの姿が見えた。昼間、客が...
待つ身になってくれ。 喫茶店のマスターの言い残したセリフが気になり、しばらく考え込んでしまった。コーヒーの香りを味わいながら、口に運んだのは何分か経過してからであった。 この時、ドアをコンコンと軽く叩く音がした。まさかと思ったが、私はゆっくり立って、開けるかどうか不安を抱きながら、ドアの傍で外の...
予想外の展開。 しばらく待っていると、道路の真向かいにある喫茶店「コーヒーゲート」のマスターが出前をもって来た。「お待ちどうさまです。」「料金はいくらですか。」「もらっています。失礼ですが、藤野(弁護士をしている友人の名前)先生と同じように、あなたも弁護士さんですか。」「とんでもない。僕は高校の...