Nicotto Town ニコッとタウン

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眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

夜明けはまだ遠い

氷の溶けきったグラスが、カウンターで微かな音を立てた。
スピーカーから流れ出したのは、エリントンのピアノ。
重い、あまりに重い、ベルベットのカーテンを引くような一音だ。そこへ、コルトレーンのテナーが滑り込む。
祈りのような、あるいは断末魔のような、低く掠れた溜息。
それは夜の街の湿った空気、
路地裏...

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レクイエム

暗がりに火を灯したのは、マッチ一本の頼りない光だった。低く這うようなラルゴが、古びた酒場のドアを叩く。突然、嵐_追い詰められた男の足音か、あるいは引き金を引く指の迷いか。沈黙と咆哮が交互に喉を焼く、安いバーボンよりもきつい導入だ雨はまだ降り続いている。路地裏に捨てられた記憶のように、重く、静かな旋律...

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過去_吹雪の中

静寂を切り裂くのは、使い古したライターの火蓋を切る音だけだ_余計な感情は、弾丸よりも重く足元をすくう。
「助けてくれ」と縋る声も、
「愛している」という甘い毒も、
この街の裏路地では、湿った硝煙と同じ無価値なノイズ。情けは無用、共感は命取り。
貸しは作らず、借りは血で返す。
乾いた瞳に映るのは、正義...

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銀の弾丸(クリスマスローズ)

凍てつく夜の帳が下りる頃
街の隅、誰も見向きもしない庭の片隅で
奴は項垂(うなだ)れていた
まるで、自らの罪を数える男のように。「クリスマスローズ」――
甘い名前に騙されるのは、素人だけだ。
奴の真の名はヘレボルス。
古(いにしえ)の言葉で「殺す植物」を意味する、
白銀のコートを纏った殺し屋さ。項垂...

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凍てつく庭の殺し屋(ヘレボルス)

誰も見向きもしない
二月の終わりの、湿った土
寒さに震える男の懐みたいに
そいつは項垂(うなだ)れて、そこにいる白か、紫か、それとも陰気な黒か
清楚? 笑わせるな
その項垂れた顔の裏には
冷徹なヘレボリンが隠されている「私の不安をやわらげて」だと?
皮肉な花言葉だ
触れれば、毒が回る
過去の記憶みた...

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