Nicotto Town



黒猫目日記99 (ハロウィンパレード)

宇宙の神秘を垣間見せていた天球時計はいつの間にか消え去っていた。
チクタク座のホーラ殿は無事使命を果たされたようじゃ。

広場はまるでどこぞの宮殿の大広間の有様になっていた。
豪奢な絨毯の敷き詰められた白亜の宮殿は両翼の大階段を昇ると二階に昇る事が出来る。
両脇の小部屋の窓から中で動く人の影が微かに...

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黒猫目日記98 (星の掃除機)

天空時計を直すための「星の力」を溜めるべく星のカケラを集めて回った。
おそらくチクタク座の産であろう耳飾りを手に入れ街のあちらこちらに据えられた掃除機に触れて回った。
如何なる仕組みであろうか、どうやらこの耳飾りは星のカケラを引き寄せる力があるらしい。
掃除機の駆動音と共に赤や黄色や青そして紫の星の...

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黒猫目日記97 (星のカケラと時の少女)

久しぶりに茶店の団子でも買い求めようと思って出かければ街はすっかり様変わりしておった。

広場は巨大な天球儀が据えられ天空に置かれた時計が何処かの時を刻んでいる。
この天球儀は「天球時計」と云うそうな。
そう言えば先だって何やら手紙が届いておった。
どうやらこの「天球時計」は時間に何がしかの影響力が...

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黒猫目日記96 (レア魚 迷子の妖怪)

世間一般にはお盆にはご先祖様が里帰りなされるものだが、やはりこの街でもそれは同じようじゃ。

いつものように夕飯のおかずを釣りにゆくと変わった竿が置いてあった。
『ご先祖とっておきの釣竿』?親父殿なんじゃこれは(´?_?`)
「いえね、あっしのご先祖様があの世から祭り見物に帰ってきてるん...

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黒猫目日記95 (盆踊り大会其ノ四)

姫の里帰りに準じてそれがしも暫しお休みを頂戴した。

ジリジリと炙られるような日差しと暑さに辟易しながらも幾多の山を越えてようやく里に帰り着いた。
世間様ではお盆の時節、それがしもご先祖様の墓に手を合わせて、
不甲斐ない子孫なれどどうか無事お勤めが果たせますよう見守りくだされと心の中で一心不乱にお願...

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