友達以上 他人未満(後)
- カテゴリ: 友人
- 2015/03/31 02:49:43
まるで計っているかのように、前の時と同じようにちょうど半年後の事である。
彼女から電話がなった。
彼女はまた、新しい仕事に就いていた。
しかし、半年続けたその仕事も、彼女は辞めてしまっていた。
ある法則が出来上がった。
彼女は仕事を得て、生活が安定すると私への連絡が無くなるのである。
そして失業す...
猫はただ、風に吹かれながらひまわりの花を観ていました。
まるで懐かしいぬくもりを思い出しているかのように。
まるで計っているかのように、前の時と同じようにちょうど半年後の事である。
彼女から電話がなった。
彼女はまた、新しい仕事に就いていた。
しかし、半年続けたその仕事も、彼女は辞めてしまっていた。
ある法則が出来上がった。
彼女は仕事を得て、生活が安定すると私への連絡が無くなるのである。
そして失業す...
その後、彼女から時折電話を貰う事になる。
相も変わらず、誰かに監視されているかも知れないといった内容。
それでも私は全てを肯定し、話を聞いてあげた。
私が聞くことで、彼女が少しでも安心してもらえたら。
少しでも安らぐ事が出来たなら、と言う気持ちで話を聞いてあげた。
やがて、電話では・・・という事にな...
はじめて彼女と出会ったのは、もう3年半も前の夏だった。
それよりも随分前に私が営んでいた調査業の古い広告を、電話帳から探して電話をかけてくれた。
「ウチ、盗聴されているみたいなんで、調べて欲しいんですけど・・・」
その頃はもう私自身が、その道での可能性を見出せなくなっていたので、相場の半額以下の...
いつものように、(有)アカムに立ち寄った。
いつになくご機嫌斜め45度の、べっぴん事務員のMIDUちゃん。
仕方なく、勝手知ったる自分でコーヒーをいれる・・・。
何となく居辛い事務所だったので、ピットルームの赤虫社長の所へ。
赤虫さん、お客さんのパジェロミニの下に潜り込んで作業中。
私がしゃがみこ...
いつも私が用も無いのにたむろし、コーヒーを只呑みしてはバカ話をしているご同業。
(有)アカム自動車であります。
社長の赤虫さんは、サウナと化したピットルームで何やら作業中。
「手伝おうか?」と、心にも無い言葉を発しながら、その回答を待つまでも無く事務所へ向かう極悪招き猫。
勝手知ったる他人の冷蔵庫...