グルメ | アストンさんの日記

アストンのつぶやき

出掛けた先で偶然会った

懐かしの顔と一緒にご飯

お互い地理には明るくないけど

地図を見つめてお店を探す

吹いてる風は冷たいけれど

会話が弾めば心は温い

幾つか見つけて迷った挙句

メニューを見つめて一思案

離れて過ごした心の隙間

記憶を寄せて埋め合って

机を挟んでお喋りし...

澄まし汁に浮かぶのは

花の形の大根人参

優しさの添えられた

手作りの食事は

子ども達の目に

どんな風に映るだろう

型どおりに切って

並べるだけでも良いけれど

一手間かけたところには

笑顔が自然に降りてくる

肩の力を上手に抜いて

ほっと一息つける工夫

遊び心に満たさ...

休憩時間になって

みんなでテーブルを囲む

コンビニエンスストアの

お茶やお弁当が並ぶ中で

簡単ながら手作りの

幾つかのお握りが並んだ

炊き立てのご飯に

簡単な具を織り交ぜて

一つ一つ握った

そんな風景が

懐かしさも交えて

目に浮かぶ思いがする

買って済ませ...

マスクをして

雑巾を沢山

残り湯を汲み置いて

洗剤に消臭スプレー

机の下

棚の裏

天井に

流し台

慌しさの影に

少しずつ積もった

淀んだ空気を

入れ替える

風が味方して

優しく吹き抜ければ

気持ちもどこか

晴れやかになる

すっきりと呼吸すれば...

トンネルを抜けた先の

山あいの町

親類の集まった

祖父母の家で

お昼を回り

陽射しが厳しくなる頃

どこか涼しげな器に

スイカが置かれる

庭を眺めながら

並んで座り

皆でほお張りながら

夕暮れを待つ

いつしか涼の染みる

ひと時の思い出