この感想には村上春樹氏の「街とその不確かな壁」のネタバレが含まれてますので注意。
「街とその不確かな壁」は結局主人公の魂は救済されていないし、二つの世界に登場するヒロインも主人公と結ばれたりはしない。でも、わたし達は誰もがこの現実世界を理不尽に思ったり「なじめない」と感じる経験をしたことが多かれ...
この感想には村上春樹氏の「街とその不確かな壁」のネタバレが含まれてますので注意。
「街とその不確かな壁」は結局主人公の魂は救済されていないし、二つの世界に登場するヒロインも主人公と結ばれたりはしない。でも、わたし達は誰もがこの現実世界を理不尽に思ったり「なじめない」と感じる経験をしたことが多かれ...
大好きなSF作家アンディ・ウィアー氏の「プロジェクト・ヘイル・メアリー」が来年映画公開となるそう。
でも、驚いたのは予告映像が思いっきりネタバレになってること。「火星の人」と違って、このネタバレ映像は初めて物語に接する人の楽しみをぶち壊しにすると思う。
ところで、アンディ・ウィアー氏の短編小説「卵」...
村上春樹氏の新作が文庫になっていたので読み始めた(上巻の2/3くらい)。
序盤は正直、村上氏独特の比喩の面白さもなくて退屈に感じたのだけれど。読み進めるごとに引き込まれる。
「不確かな壁」とは何か。途中まで読んだ印象では、そのイメージは生者と死者を隔てるもののように感じる。主人公はやむにやまれぬ理由...
本当の「桃太郎」は川から流れてきた桃を食べたお爺さんとお婆さんが若返って生まれたそう。でも、それだと「どうして若返ったら子供ができるの?」と子供が質問するから「桃から生まれた」に改変されたらしい。まじか…(笑)。
先日アイルランドの作家のお話を伺って、皆川博子氏の小説「海賊女王」を思い出した。調べると、2016年に読んだんだった。当時の感想文w「「イングランドの犬にはならない」しかし隣接する部族の侵攻も食い止めなければグローニャの一族は危ない。綱渡りのような駆け引き、陰謀、圧倒的なイングランドの軍隊に挑む彼ら...