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眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

浅き春ひの夢のなかに

うす青き 夕雲はるかにながれて
小鳥らは うす桃色のねむりにつけり
窓のそと そよぐ風のうたふをきけば
遠き國の かなしき戦(たたかひ)をおもふなり水面(みなも)には 淡きひかりのともしび揺れて
あまたの灯籠は 夜の河をくだりゆく
消え去りし やさしき魂(たましひ)をはこぶごと
くらい水のなかに た...

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窓のなかの戦火、水に浮ぶともしび

小鳥らは いつしか樹々に眠りねど
雲はただ 遠き戦(たたかひ)の空へ急ぐ
かの國の あまたの傷をやはらげんと
月ひかり あはく硝煙の街を照らせり窓をひらけば 夜風のなかに
ともしびの 水の面(も)をすべるが見ゆ
消えゆきし ひとつの命をあはれむごと
灯籠は くらく寂しき川を流れぬお祭の ひびきは遠く...

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逝くものらへのソネット

あかりが水に ひるがへり
かすかな夜の 風にふるへてゐる
それらはみな あまたの記憶のやうに
くらい流れを どこへともなく下つてゆく遠い國の なほ遠いあかりの消えるおとを
私たちは きかないふりをしてゐるのだらうか
あちらでは ひとつのいのちが砂にまみれ
こちらでは ほのかなともしびが波に揺れるあた...

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想いでオーヴェル=シュル=オワーズ

風はどこからともなく吹きすぎてゆく
麦の穂をゆらし 傾いた教会の屋根をなで
青い空の下の小さな部屋へ
私よ おまへはもう泣かない
そこには燃えるような太陽のひまわりが
ただ静かに だれも見ていないのに咲いてゐるからさびしい心は耳をすます
オーヴェルの丘に立つと
麦畑は波打ち 雲は流れる
色あせない画...

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想いでの黄金のなかの静寂

黄金(こがね)の波のうねるなか
風はどこからともなく吹きすぎて
ひとりの旅人の背をなでるあの日、麦の穂はさざめき
鴉(からす)の群れが空を裂いた
青い絵の具のなかに沈む夕陽は
彼の孤独をただ見つめていた胸に抱いた消えぬ痛みと
カンヴァスに遺した最後の祈り
「悲しみは永遠に続く」と
呟いた声も 風がさ...

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