雨あがりの空の下 最後の桜の花びらが 物悲しげに舞い落ちる
去り際何か言いたそうな君の瞳が 少し潤んでいた
風が吹き抜ける雑踏でひとり 夕焼けが空を茜に染め始める
君と僕との間に 空と海の境目みたいな仕切りがある
霞んだ春景色は 物憂い気だるさに包まれ...
昔、昔ギリシャにゼウスという神がいました。
その末っ子の名前はヘルメス!
その800代目の子孫が僕ちゃん!
決して嘘八百ではありません。
自由気ままな僕は泥棒や山賊の守り神
雨あがりの空の下 最後の桜の花びらが 物悲しげに舞い落ちる
去り際何か言いたそうな君の瞳が 少し潤んでいた
風が吹き抜ける雑踏でひとり 夕焼けが空を茜に染め始める
君と僕との間に 空と海の境目みたいな仕切りがある
霞んだ春景色は 物憂い気だるさに包まれ...
夢の中からは何一つ持ち出してはいけないのに 時として君は涙を持ち帰ることがある できたばかりのせいか とても熱い 耳たぶまで濡らして 目を覚ます
不安そうな目をして 夢の奥まで彷徨っていたの 大声を出して泣いていたの 小さい頃から泣き虫の君は 僕が必ず守ってあげると約束し...
どこからともなく配達員が現れる 家々に投げ込まれる今日の新聞 僕はそれを恐る恐る手にして 誰もいないところへ持って行く
一面ずつめくっていく手が震えるが 次第に安堵が広がっていく 今日は何も書かれていなかった 僕はインクで汚れた新聞が大嫌いだ 一枚の新聞にのしかかるインクの...
空気のキーンと張った朝 不思議な緊張感が身体中を駆け巡る 自然からの贈り物なのか 自分が正しい人間になっていくように感じる 正しい人間・・・よく分からないけど
自然からの波動は崇高で穢れなく 朝日は神々しい 透き通るような神聖さと 奥行きのある感覚 肌と心で純粋に受け止...
逃げ惑う人々を追って濁流が大地を舐めていく
あらゆる人が造ったものが
波間で砕かれ、押し流され
水を嫌う火焔さえ海水に加担した
何も覚えられない
記憶には眠りが必要だと
誰かが言っていたのを思い出す
けれど眠りは人々の中に落ちていかない
蘇ってくるものは
深い底から突き上...