Nicotto Town ニコッとタウン

スマホ版あります♪



眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

風と追憶つゐをく 雨の停車場1

煙(けむ)る五月の 雨のなかを
ひとつの列車(れつしや)が 遠ざかつてゆく
君を見送りし 灰色のホオムには
ただ冷たき 水たまりの光りて僕らのあひだを 流れたる時間は
いつも少しだけ 翳(かげ)を帯び
さよならの 一言(ひとこと)さへ
外套(ぐわいたう)の隠しに 収めたるままなりきされど 傘をすぼむ...

>> 続きを読む


風の恋歌

風はしづかに 梢(こずゑ)をわたつてゆき
わたしのこころの ふるへる弦(いと)を鳴らす
はるかなあなたを ただ想ふとき
むらさきの夕闇が そつと降りてくるあなたの名前を いくたび呟(つぶや)いたら
この寂しい胸のなかに ともしびが灯るだらう
とほい窓辺の あわい光のように
あなたは優しく わたしを焦...

>> 続きを読む


六月の雨のなかの惜別

六月の雨は しづかに降りつづき
あぢさゐの森を ふかく濡らしてゆく
うつろふ花びらの あをい影のなか
わたしのこころは ひとり迷つてゐるあなたの言葉は ひとしづくの露
葉すゑに震へて すぐに消えてしまつた
呼びかける声は 霧にさへぎられ
冷たい風だけが 黄昏を渡る薄暗い雨の光が あわく差し込んで
も...

>> 続きを読む


白い雲と旅立ち

ふと見あげれば 窓のむこうに
おおきな 白い雲がわき起こつている
それは あたらしい季節のまねき
青い空のキャンバスに ぽつくりと浮かんだ
ちひさな ちひさな 旅人のやうにわたしは ペンをそつと置いて
まだすこし濡れている 青いノートを閉じる
わすれな草のページは 胸のなかにしまつて
いま あたらし...

>> 続きを読む


わすれな草のページ

わたしは ノートのすみに
小さな わすれな草の絵をかく
その花びらは 空のかけらのやうに
しづかに しづかに 青くひかる
それは あなたへのひそやかな約束春の風が また頁(ページ)をめくれば
花の匂ひが 部屋にひろがる
「わたしを忘れないで」
小さな花のことばが インクの文字になって
わたしの胸のな...

>> 続きを読む





Copyright © 2026 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.