多摩川の巨人軍の旧練習場の横を
車で通りすぎた
もちろん巨人の選手はそこにはいない
今は少年たちが同じ場所で練習をしている
実家へ最後の荷物を取りに行った
この横を通り過ぎることはもう無いのかもしれない
小池商店はそこに
そのままあり
バックネットはそこに
そのまま存在している
昔自転車で...
多摩川の巨人軍の旧練習場の横を
車で通りすぎた
もちろん巨人の選手はそこにはいない
今は少年たちが同じ場所で練習をしている
実家へ最後の荷物を取りに行った
この横を通り過ぎることはもう無いのかもしれない
小池商店はそこに
そのままあり
バックネットはそこに
そのまま存在している
昔自転車で...
古いスケッチブックをめくる手が止まった
ショートヘアのかわいい高校生が描かれている
上の方に4Bの鉛筆で
太く「BUSU」と書かれていた
4ページにわたって友達が描かれている
3人は男性で名前は書いてないが絵を見れば誰だかわかる
はてこのかわいい「BUSU」は誰なのか
T・SかそれともMiss...
街の小さな公園
ブランコとベンチだけがある
私は一人ブランコにのっている
あなたは一人ベンチに座っている
なぜあなたは私の背中を押してくれないの
なぜあなたはずっと座ったままなの
紅い枯葉が私の膝に
黄色い枯葉があなたの肩に触れ落ちる
止まってしまった空間に
行き場を失った心が立ち尽くしてい...
ゴリラがプニュ
赤ちゃんがプニュ
うんこをプニュ
プニュプニュプニュ
くさいでプニュ
しちゃったプニュ
ゴリラがプー
赤ちゃんがプー
おならをプー
プップププー
くさいでプー
しちゃったプー
ゴリラがニコッ
母さんがニコッ
抱きしめてニコッ
ニコッニコッニコッ
笑顔でニコッ
抱きし...
日が落ちての帰宅
玄関の鍵を開けようとすると
左手の奥の雑草の間から
虫の鳴き声が聞こえる
いつも同じ場所から
かれこれ1週間以上にもなる
暗くて姿は見えないが
かなり大きな音で鳴いている
日が経つにつれ私の帰りを待っていて
何かを訴えているような気がしてきた
思い当たる節はない
亡くなっ...