Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


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バースディ

出会った日は私のバースディで
もしかしたらこれが贈り物なのって
思ったこともあった
それからの二人の歩いてきた道が
幸せに満ちていたから


落し物を拾うように
しゃがみこんだ瞬間に
悲しみはやって来て
何も拾えなかった
夏を待つ夕暮れ時


何もかもが永遠のときめきと
信じていたのに
永遠のものな...

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時の移ろい

なぜだろう
涙さえ出ない
あの日はあんなに泣いたのに
もう隣には誰もいないのに
心が凍ってしまったのか


こうして思い出を辿っても
何も出て来はしない
何かを求めているのに
それすらも分からない
手が届く場所がない


予感していたのだろうか
繋ぎ止められなかったのだろうか
そんな風に思いたくない...

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小さな列車に揺られて
小さな旅に出る
行くあてもないままに
心が飛んでいく行先には
あなたの心が待っている


待っているなんで嘘
本当は遠くに行ってしまった
私の手の届かない所に
列車では追いつかない所に
そこはどこだと言うの


時折止まる小さな駅には
乗り込む人などいなくて
さみしげに扉が閉ま...

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追いかけて

追いかけたかった
追いすがりたかった
でももう追いつけない
過ぎてしまった季節と
去りゆくあなたの姿


あれが同情なんて思いたくなかった
たとえその時の私が
悲しみに暮れていたとしても
包んでくれたあなたの背中が
いつの間にか暖かかった


でもあなたの優しさは
私のものじゃなかった
ただ側にいた...

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佇む影

今日は昨日よりも太陽が熱くて
でもそよ吹く風は涼しげで
木々の下には黒く影が出来て
暑さから逃れるように休む鳥達
これからどこへ行くと言うの


今日は昨日より心が落ちて
日向を歩く気もしなくて
立ち止まって道行く人を眺めて
ため息をつくばかり
その息はどこに行くの


もう帰れない道だと知っていた...

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