カマキリ
なぜ逃げないの
自分の方が強いと思ってるの
大丈夫
そのまま草の上にいて
何もしないから
鎌でいかくしないでいいんだよ
そう今日の朝ごはんは
何でしたか
昼ごはんは
もう食べたのですか
トカゲ
しっぽが長い
すばしっこい
そのまま大きくなったら
恐竜だよね
きょろきょ...
カマキリ
なぜ逃げないの
自分の方が強いと思ってるの
大丈夫
そのまま草の上にいて
何もしないから
鎌でいかくしないでいいんだよ
そう今日の朝ごはんは
何でしたか
昼ごはんは
もう食べたのですか
トカゲ
しっぽが長い
すばしっこい
そのまま大きくなったら
恐竜だよね
きょろきょ...
ナポリタン
おかわりはナポリタン
あなたと一緒にナポリタン
席を立とうとしたら
偶然にあなたが前に座った
昼食で混んでいる学食での事
遠くから見ていた人が目の前に
どうしようか席の空くのを待っている人もいる
ここは何かを注文しないと
また同じAランチ?量が多すぎる
カレーライス?なんだかな...
どこかに忘れてきてしまった
読みかけの本
拾った方は
続きを読んでくれるでしょうか
悲しさの続きを
苦しさの続きを
涙の跡が付いている
栞は挟んだまま
そっと
本を開いてくれませんか
終わりまでのあと数ぺージを
読んでくれませんか
そして
そっと
涙を流してくれませんか
今、本を...
バッタがピョン
ピョンピョンピョン
草むらでピョン
ピョンピョンピョン
母さんバッタに
父さんバッタ
兄さんバッタに
妹バッタ
みんな仲良く
ピョンピョンピョン
暑くないのか
ジャンプして
四方八方
飛び回る
何かあったら
草の下
そっと隠れる
草の下
じっと黙って
涼んでる
や...
夏
赤い夏
心の中に
日差しがあまりに強く入り込んだので
愛が焦げ付いてしまった
あなたの日焼けした横顔はいつも笑っていたけれど
さよならと言った口もとは
夏の最後の悲しげな香りがした
秋
白い秋
やさしい光に
思い出が映し出される
愛が静かにそよいでいる
今日まで立ち去ることのなかった...