Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


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夕暮れの砂浜

さざ波が
寄せては引いて行く
黙ったまま
ただただ見つめている


何も言わないあなた
砂浜に濡れにないように
足跡を残しながら
そっと歩く


砂の城は
波に壊されてしまうけど
あなたへの想いは
決して壊れることはない


押し黙ったまま
私の手を引いてくれる
あなたの手のぬくもりが
心まで沁みと...

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愛の交差(2)

季節外れのバラが咲く
桃の花がつぼみを膨らませる
桜の木には小さな芽が
春はもうすぐそこ


心にあなたのことを
想う時はいつも
バラの花束を思い出す
深紅のバラにかすみそう


「何の花がいい?」
聞かれて私は戸惑った
それは私にではなくて
彼女へのものだから


なぜ私に聞くの
なぜ彼女は私の友...

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バースディ

今日はあなたの誕生日
小さなケーキを買って
ろうそくを灯して
部屋を暗くして


ハッピーバースディ
口ずさむ
赤いイチゴがろうそくに輝く
白いクリームが波うつ


ろうそくの火をじっと見つめながら
私 何してるんだろう
あなたがここにいるわけじゃないのに
ここに来るわけじゃないのに


ナイフを入...

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人間模様

「おはようございます」
「こんにちは」
あなたの声は
いつも明るかった


「髪、切ったんですか?」
「今日の髪型、いいですね」
あなたのその一言が
とてもうれしかった


私たちを隔てるのは
小さな薄い壁
窓口の向こう側とこちら側
銀行員とお客さま


毎日必ずやってっ来るあなたを
心待ちにしてい...

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髪を切る日

髪を短くしたのは
あなたのせいじゃない
でも鏡に映った私を見た時
何だか悲しくなった


風になびく髪も
さらさらと音もたてず
肩に手を当てても
そこには過去の私はいない


恋が愛に変わらなかった
その瞬間
私はどうしていただろう
心は鬱ろのまま


変わりたかった
変えたかった
今の自分が悲しか...

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