Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


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桜道

北風が南風に変わる頃
この季節も終わりを告げる
花のつぼみは開こうとし
重いコートも軽くなる


それは春一番
人々は春の訪れを喜び
雪解けの音はさらに大きく
黒い土が顔をのぞかせる


去年はあなたと風の中を
肩よせながら歩いた
「早く咲くといいね」
つぼみを覗き込みながら


「愛しているよ」
...

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想いの交換

夕暮れ時の道を歩けば
子供たちの笑い声
もう家に帰る時間だよ
そんなことを思いながら


私の帰る所はどこだろう
それは一つしかない
あなたの胸の中
まだかなわないけれど


段々と暗くなっていく
橋の上から眺めると
川面も黒く流れていく
行きつく場所を目指して


は切り言わなきゃ伝わらない
感じ...

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飛梅

春の兆しが訪れる頃
あなたのことを思い出す
二人並んで歩いた
梅の咲く河原端


梅の木が飛んで行くなんて
「ロマンがあるね」と
あなたと笑っていた
あのころが懐かしい


家家の庭先の
梅の花が咲いている
赤い梅白い梅
流れるようなしだれ梅


かぐわしい香りはないけれど
かすかに香るその香りに
...

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時計

チクタクチクタク
時計の針が動く音
やけに響く夜の部屋
鞄をベッドに放り投げる


今日も1日が終わる
時計が12時を指した時
新しい1日が始まる
誰も頼んでもいないのに


眠れない夜を過ごしたまま
幾日がたつだろう
あの日からちょうど1カ月
カレンダーを見つめる


黒いスーツにバラの花
訪れた...

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恋の魔法

もしも魔法が使えたら
あなたをこっちに向けるのに
私の方を向いて
笑顔で手をつなげるのに


もしも魔法が使えたら
あなたの肩を抱くのに
向かい合わせで
愛を確かめるのに


私の心を知って
私がいることを知って
私のまなざしを知って
私の愛を知って


隣に座っていても
遠い存在のあなた
笑い声が...

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