Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


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初冬

昨夜見た夢
あなたと笑っていた
昨日見た夢
あなたがそばにいた


どうしてだろう
別れて随分たつのに
あなたはあの時のまま
手を取り合っていた


ベッドの上に
膝を抱えながら
アロマの香り流れる
体を包み込むように


どうしてだろう
新しい彼ができたのに
夢に出てくるなんて
あなたは今頃どうし...

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マフラー

ハロウィンが終わると
待っていましたというように
クリスマスの飾りがつく
赤と白の花が
店頭に並ぶ


クリスマスを待っていたかのように
いらなくなった編みかけのマフラー
私のとお揃いに
白い色を選んだ
長い長いマフラー


ほどこうか
迷う
悲しみはとっておくべきじゃない
それはわかっている
でも...

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冷たい雨が本降りになって
かさの花が咲く
寄り添うように1本の傘で
人ごみの中を歩いていく
二人は押し黙ったまま


こんなことはもう
お終いにしなければならないのかも
私はあなたを愛している
あなたは私を愛している
でも現実はついて来ない


路地裏で傘を落として
そっと口づけを交わす
こんなに愛...

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春待ち酔い

24時間営業の店で
おしゃべりしたあの頃
会社の終わるのを待って
屋台に行ったあの頃
どこに行ってしまったのだろう


寒いこの町でも
雪はほろりとも降らない
北風にあおられて
北国に行ってしまう
あなたと行きたかったあの街に


出会って
恋に落ちて
二人寄り添って
一緒に歩いて
口づけを交わして...

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重ねたリング

それでも日々は過ぎていくのだろう
近所の奥さんと立ち話をしたり
子供の参観日に行ったり
クリスマスにはケーキを焼いたり
サンタさんの役をやったり


それでも日々は過ぎていくのだろう
日記をつけるこんな夜は
ため息が出る
毎日が矢のように飛び去っていく
どんどんとかこは遠くなる


左指のリングには...

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