新しいノートを開くその白いページにあなたの名前を書く
冬の午後の柔らかな日差しがペンの影を映し出す
私は胸いっぱいに息を吸い込み思いっきり吐き出した
次に軽く吸い込み「好きっ!」と言葉を吐き出した
座っていたイスを蹴とばすように立ち上がりそのままベッドへとダイブした
枕を抱きしめ白い天井を見るどこか...
新しいノートを開くその白いページにあなたの名前を書く
冬の午後の柔らかな日差しがペンの影を映し出す
私は胸いっぱいに息を吸い込み思いっきり吐き出した
次に軽く吸い込み「好きっ!」と言葉を吐き出した
座っていたイスを蹴とばすように立ち上がりそのままベッドへとダイブした
枕を抱きしめ白い天井を見るどこか...
長い影が突き刺すように冷たい石畳に映る
冬の沈みゆく日差しに私は目を細める
その光に感じる温かさにあの時のあなたのぬくもりを思い起こす
葉を落とした街路樹の枝が鋭く私の心を切り裂く
うつむき視線を歩道の石畳に移す幾重もの影を目で追う
北風が吹く私だけに
無言で立ち尽くす私の前を何人もの無表情の人が通...
白いテーブルの黒いシミを消す白い壁紙の黒いシミを消す
冷水に浸したタオルを絞り力を込めてこする
消えない何度拭いても
次の日もまた次の日も私はこすり続けた
ある日そのシミから赤いものが流れ始めた
瞬間たじろぐ私がいたそのシミには赤い血が流れていたのだ
シミが生きている
その時初めて痛みを感じそれが自...
冬を食べる私は白い冬を食べる
凍える冬を食べる目の前の冬を食べる
その夜は星が輝く氷の夜に星が瞬く
白い冬の黒い夜に青い星が輝く
その光は鋭く心を突き刺す私は立ち止まり光を受け止める
止めどなく涙がこぼれる全ての温かさが消えてしまったから
私は冬を食べる夢を見ることも無く白い冬を食べる
凍える夜に冬...
鐘の音や目を赤くして鳴く鳥に秋風痛し日暮道かな
晩鐘が聞こえる茜色に染まった空のもと
高い鳴き声も苦しそうに目を赤くして一羽の鳥が空を横切っていった
そんな日暮道を帰る私に秋の風が冷たく吹きよせる
ありきたりの風景がありきたりではない
景色も紅く染まる今私の心にさらに冷たい風が吹いた
もうすぐだこ...