Nicotto Town



化石

灰色の世界の中で思考が停止した
化石のように固まってしまった私
揺れるブランコに乗りながら上下に動く景色をただ見ている
今背中を押してくれている人は誰
それはあなたの優しさと違ったやさしさ
もう少ししたら私は溶ける熱い紅茶に入れた白い砂糖のように
もう少ししたら私は振り向くあなた以外の他の香りを求め...

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人込みの中で

秋の日差しにあなたの横顔が眩しい
こんな人込みの街かどでもあなたは一人だけ
赤信号の先の何を見ているのかなマクドならクーポン券持ってるよ
あっスマホにアプリ入っていたもんねまたにらまれそう
人を呼び出しておいてどこへ行くつもりその先はデパートしかないよ
どうせ買わないんでしょ目の保養ですか?
それと...

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あなたの足音

雨の音が聞こえる静けさの中に足音を立てるように
肌に冷たさを感じる9月の夜
止むことを知らない雨が無表情に闇をかたち作る
雨音がその闇を連れてわたしの部屋の中に入ってくる
拒絶という暗闇の中心が少し濡れている
冷たい雨の音が聞こえるそれはあなたの足音
聴こえるはずがない欠けてしまったあなたの足音

...

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落ちていくもの・・・

悲しみの重さに耐えきれずまた星が一つ海へと落ちた
水しぶき一つ立てず何一つ音もたてずに
それはオブラートに幾重にも包まれて青い色以外本当の姿がわからない
砂浜に私の涙が落ちた陸地から海に向かって吹く風が冷たい
私の嗚咽は波の音が消し去ったそして涙は砂浜に消えていった
私の想いはこんなにもはっきりと浮...

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フルーツと野菜と

白桃、マスカットそれがあなた
夏がよく似合うでもスイカやメロンではない
サツマイモ、男爵、カボチャそれは私
秋がよく似合うでもルッコラやセロリではない
夏は真っ盛りあなたの影はフルーツの香りがする
秋はもうすぐ私を吹き抜ける風は土の香りがする
私は力いっぱい夏を抱きあなたも秋を抱きしめる
やがて黒い...

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