冬の海を見ている白い砂浜に座って
涙は流さない砂に涙が消えてしまうから
想い出の一つ一つが涙となっていく
せめて海に流したい引き潮の海に
私は立ち上がり打ち寄せる波に向かった
波音が耳元に響き冷たい冬の海が足元を襲う
私は泣いた声に出して泣いた
そしていくつもの想い出を割れる波に落とした
もうすぐ日...
冬の海を見ている白い砂浜に座って
涙は流さない砂に涙が消えてしまうから
想い出の一つ一つが涙となっていく
せめて海に流したい引き潮の海に
私は立ち上がり打ち寄せる波に向かった
波音が耳元に響き冷たい冬の海が足元を襲う
私は泣いた声に出して泣いた
そしていくつもの想い出を割れる波に落とした
もうすぐ日...
ある秋の日のことです
山田さんの家の栗の実が隣のその隣の加藤さんの家の甘い柿の実に恋をしました
栗さんには心配事がありました
お話をしたいんだけどちょっと遠いしこんなトゲトゲの僕なんてきっと嫌いじゃないのかな
どうしたらいいのかな
すると隣の銀杏さんが言いました鳥さんに頼んでみれば
シジュウカラのピ...
そんなに私を見つめないで寂しそうな顔をして
あなたは震えている目にいっぱいの涙をためて
一つ一つの想い出が一つぶ一つぶの涙となり流れていく
窓からの秋の風が前髪を優しく揺らす
それが唇を噛みむせぶあなたへの唯一の慰めの言葉
そんなに私を見つめないであなたは鏡に映った私
寂しそうな顔をしてそんなに悲し...
電話のベルが鳴ったあわててスマホを見る
着信履歴がない
イアホンから竹内まりやの「告白」が流れている
横になったら寝てしまったようだ少し肌寒い
そのままスマホの電話帳を開くそして「M」の文字をタップする
初めから6番目の名前を見つめる最後の電話はいつだったろう
夏の暑い日が浮かんだ今、何をしているの...
あなたがベンチに座って見ているのは緑色なのだろうか
公園の大きな木の下その後ろには大きな青い空がある
あなたは澄んだ瞳で何を見つめているのだろうか
手には飲みかけのボトルがベンチの上に読みかけの本が一冊
あなたが呼吸をしている何かを見上げながら
草に寝転びながら私はあなたを見つめている
同じようにそ...
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