1/28 その時僕たちは決して不幸では無かった
- カテゴリ: 小説/詩
- 2019/09/27 02:56:02
ぼくは木に背を持たせている
あなたは黙って背を向けている
長い沈黙がそこにはあり
ただ空虚な時間だけが流れていく
そうして
あなたが見つめている空の色は
こうして
ぼくがじっと膝を抱えて見つめている
土の色と同じできっと澄んではいないのだろう
人を愛しても愛されない人と
人を愛そうとしても愛せな...
ぼくは木に背を持たせている
あなたは黙って背を向けている
長い沈黙がそこにはあり
ただ空虚な時間だけが流れていく
そうして
あなたが見つめている空の色は
こうして
ぼくがじっと膝を抱えて見つめている
土の色と同じできっと澄んではいないのだろう
人を愛しても愛されない人と
人を愛そうとしても愛せな...
雨が降ってきた
私の心は少し踊った
傘の無いあなた
もう少し居てくれるかな
傘は貸さないよ
映画はもう一本借りてある
コーヒーをもう一杯入れるから
それよりあなたの家の猫の話しをしようよ
ほら
さっきより降ってきた
傘は貸さないよ
あなたの濡れる姿は見たくないわ
ふふふ
コーヒーをもう一...
小さいお店が出ていた
〇〇工房
そこは我が家の近くにある市役所の駐車場
長テーブルにイスが2つの露店のお店だ
数種類のクッキーとパンが目に入った
そこを通り過ぎて用を済ませたあと気になって戻ってみた
見るとテーブルの右隅にアイスボックスが一つあった
中にはプリンが10個くらいはいっていた
す...
別れて3ヶ月目
受話器の先からあなたの声が聞こえた
何事も無かったかのように
いつもと同じ口調で
「ちょっと気になって・・・」
「今何をやってるのかなって思ってさ」
声を聴いた瞬間
空白の時間が消えた
他愛のない会話が
堰を切ったように続く
昨日街で見かけた変わった人
電車が5分遅れて来た...
大きな窓から外の見える喫茶店
砂糖だけを入れた
気持甘めのコーヒーもたまには良い
電車が到着したのだろう
大勢の人が足早に前を通り過ぎていく
顔を見合わせる事もなく
同じ方向を目指して
キャロル キングの歌が聞こえる
It's Too Lato
人の流れは戻せるかも知れないけど
自分の気持...