風の中にいました
どこからともなく どこへ行くともなく吹く風の中に
ただ一人
風に吹かれていました
梅雨も明けぬ もうすぐ夏を迎えようとする
けだるい風の中で
まっ白な雲も ぽかんと浮かんでいました
一人じゃないんだね
風の中にいました
どこからともなく どこへ行くともなく吹く風の中に
ただ一人
風に吹かれていました
梅雨も明けぬ もうすぐ夏を迎えようとする
けだるい風の中で
まっ白な雲も ぽかんと浮かんでいました
一人じゃないんだね
白い紫陽花が咲きました
純白で けなげです
わずが5日ほどで 花は終わってしまいますが
私たちの目を 楽しませてくれます
紫やピンクの花もすてきです
どうして こんなにも引きつけられるのでしょうか
見るもの みんなグレイ色?
空の色…
海の色…
花の色…
小鳥も 夕焼けも みんなみんな…
そんなのいやだよ
つまらないよ
人のこころも グレイ?
そんなことないよ
もっと 色めがねはずして見てみよう
その人のいいところ たくさん見えるか...
ちょっと振り向いてみたの
するとね
野原で私の影は大きく伸びて 遠くへ進んでいくの
はるか遠くへ
もっと遠くへ
あの町の暮れゆこうとしている夕日の光を受けて
ときおり、雲のひだの陰に
空のかなたに
夕暮れの風に吹かれて揺れ動くもやの切れ目に
聞える、あの風の音が
心静かに耳を傾けてみると
音をたて...
庭にたくさん春の花が咲きました
雨がたくさん降りました
八重になった水仙は頭を重そうに垂れています
小さないのちを少し分けてくださいね
薄レモン色の水仙を3本花瓶にさしました
殺風景だった部屋が、ぱっと明るくなりました
春のやさしい香りがただよってくるようです
ありがとう
ありがとう