あなたが生きた日々に咲いた花の数は
あなたが僕にくれた幸せの数に等しい
遠くに行ってしまっても花の香は残り
目をつぶるとその色は虹のように浮かんでくる
鳥が鳴いている冬の凍えた寒さの中
その声は悲しみではないその声は暖かさを運んでくれている
冷たい頬を流れる涙のように
北風に枝が揺れている蕾が膨らむ...
あなたが生きた日々に咲いた花の数は
あなたが僕にくれた幸せの数に等しい
遠くに行ってしまっても花の香は残り
目をつぶるとその色は虹のように浮かんでくる
鳥が鳴いている冬の凍えた寒さの中
その声は悲しみではないその声は暖かさを運んでくれている
冷たい頬を流れる涙のように
北風に枝が揺れている蕾が膨らむ...
白い世界が続いている厳冬の中
解けることも無く雪はそのまま氷になっていく
あなたのまつ毛も白く凍っている黒い瞳がその中で深く潤んでいる
私たちの言葉は凍てしまった
それは白く抜ける息の中で割れて砕け散る
微かな陽光にガラスのようにきらめき手に取る前に消えてしまう
流れ出る一つ一つの思い出もあふれ出る...
街を歩く白い街を歩く
息を吐く口を尖らせながら
それはどこまでも遠く白く長く凍えて消えていく
イルミネーションの光が冷たい輝きを放っている
あなたがそっと呟く
「雪が降ってきたね」
立ち止まり真上を見上げる「私たちに雪が降って来たね」
そう言うと繋いでいた手を放し数歩前へと進み笑顔で振り返る
「この...
テーブルに座っている目の前の白い壁にある空間を見つめている
そこには時計が掛けてあったそして二人の時間が流れていた
あなたの笑顔の後ろでいつも当たり前のように時を刻んでいた
そしてあなたが消えた日から時計が消えた
時が消えてしまったのだだから恐る恐る私は時計を外した
背伸びをしながら手を伸ばした息が...
縦笛を吹きながらうさぎ橋を渡る
その先のベンチにあなたは座っている
北風が冷たく黄色い落ち葉に息を吹きかける
私は進むその小さな橋の上を澄んだ水の流れを下に見ながら
あなたの後ろ姿が見える赤いコートがリズムをとっている
いつ振り向いてくれるのかなもう橋は渡り切ったのに
わたしは足早に落ち葉を踏むじら...