想いでの黄金のなかの静寂
- カテゴリ: 小説/詩
- 2026/07/02 08:06:30
黄金(こがね)の波のうねるなか
風はどこからともなく吹きすぎて
ひとりの旅人の背をなでるあの日、麦の穂はさざめき
鴉(からす)の群れが空を裂いた
青い絵の具のなかに沈む夕陽は
彼の孤独をただ見つめていた胸に抱いた消えぬ痛みと
カンヴァスに遺した最後の祈り
「悲しみは永遠に続く」と
呟いた声も 風がさ...
ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。
黄金(こがね)の波のうねるなか
風はどこからともなく吹きすぎて
ひとりの旅人の背をなでるあの日、麦の穂はさざめき
鴉(からす)の群れが空を裂いた
青い絵の具のなかに沈む夕陽は
彼の孤独をただ見つめていた胸に抱いた消えぬ痛みと
カンヴァスに遺した最後の祈り
「悲しみは永遠に続く」と
呟いた声も 風がさ...
愛することは、罪を犯すことだ。
神の定めた正しい舗道(ほどう)を外れ、
二人だけの暗い沼地へ、手を取り合って沈んでゆくことだ。「あなたを愛しています」
その一言は、世界に対する宣戦布告。
誰かを幸福にする愛の裏には、必ず、
見捨てられ、泣いている誰かの影がある。
私たちの幸福は、他人の不幸の瓦礫(が...
恋愛は事欠かない罪悪。
私たちは、お互いの寂しさを埋めるためだけに、
何度でも、その甘い地獄の門をくぐる。男のくせに色白で、若くもないこの美貌が、
またしても誰かの人生を狂わせ、私自身の首を絞める。
愛し、愛されるたびに、
私の魂は、さらに薄汚れていくというのに。世間はそれを「不道徳」と呼び、私たち...
若くもないのに美貌が、残っている。
それは幸福ではなく、むしろ、神が回収し忘れた
酷な手土産のようで、私はただ、途方に暮れる。若さという免罪符は、とうに失くした。
それなのに、鏡のなかの顔だけが、
いまだに、かつての華やかな罪の匂いを放っている。
まるで、とっくに枯れたはずの庭園に、
一輪だけ、毒々...
男のくせに色白と美貌。
世間はそれを、贅沢な生まれつきと呼ぶ。
けれど私にとっては、皮膚の一枚下で、
じっと私を睨みつけている、冷酷な鬼の顔にすぎない。男らしく、泥にまみれて生きることもできず、
ただ青白い、透き通るような手を見つめている。
この指は、重い鉄槌を握るためではなく、
ただ自らの破滅を、...