保田與重郎を読むべきか。
- カテゴリ: 小説/詩
- 2016/06/06 12:27:16
木田元が半生を振り返り、小林秀雄の影響について書いている新書を発見。読み進めるうちに、ご自身の読書体験に保田與重郎が抜けていたことを回想する場面に。わ、同じだオレと。碩学な方と自分の共通点を発見するのは誠にウレシイ。
『近代文学』同人やその周囲から出てきた小説家に興味があったので、彼らが物凄い勢い...
木田元が半生を振り返り、小林秀雄の影響について書いている新書を発見。読み進めるうちに、ご自身の読書体験に保田與重郎が抜けていたことを回想する場面に。わ、同じだオレと。碩学な方と自分の共通点を発見するのは誠にウレシイ。
『近代文学』同人やその周囲から出てきた小説家に興味があったので、彼らが物凄い勢い...
フランスの下町に、時折やってきて椅子や家具の修繕をする爺さんがいたそうです。「まさか!」という意味のフランス語が縮まって『パン・ブレ爺さん』と呼ばれていたそうな。面白い話をしてくれるので、近所の子供はいつもお菓子片手に集まってきます。
ある日、爺さんが始めたのはこんな話でした。ド・レエ伯爵の一人息...
文学や芸術には正統・王道の解釈や受容というものがございますね。
古典文学や思想書ではコレが顕著、作家論や解説書を渉猟することになる。
ところで、誤読の帝王たる私は自己流の解釈というのも大切だと思っています。
春の詩、というのが好きです。春とは訣別と死を内包した邂逅の時だと思う。
誰のだっけ&he...
スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチの2冊には複雑な思いがあり、まだ買っていません。『戦争は女たちの顔をしていない』と『ボタン穴から見た戦争』。必読の書であるという想いと、当たり前のことの記録にすぎぬという想いの交錯が原因。
どちらも真実の持つ恐るべき冷酷さと悲惨に溢れています。女性狙撃兵が人殺しに...
ヴァン・ヴォークトの『非A』シリーズが創元から復刊してますね。フランク・ハーバートの『ジャンプドア』シリーズに並ぶ名ワイドスクリーンバロック。『スラン』や『ビーグル号』と異なる破天荒さが魅力の2冊です。
アリストテレス論理学の否定による思考の飛翔という発想が楽しい。これには色々納得する部分がある。...
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