人は永遠の友情とか、永遠の愛とか言うが辿りつけない永遠よりさわれる柔らかい行き止まりがいい
諸行無常
平家物語を引用するまでもなくそんなこと誰でも分かる理屈だ
永遠を夢見るのと現実を受け入れるのは矛盾しない人は理想を追い求めるだけではない
赤ちゃんは羊水の海で母親の胎内の壁を蹴って安心する...
昔、昔ギリシャにゼウスという神がいました。
その末っ子の名前はヘルメス!
その800代目の子孫が僕ちゃん!
決して嘘八百ではありません。
自由気ままな僕は泥棒や山賊の守り神
人は永遠の友情とか、永遠の愛とか言うが辿りつけない永遠よりさわれる柔らかい行き止まりがいい
諸行無常
平家物語を引用するまでもなくそんなこと誰でも分かる理屈だ
永遠を夢見るのと現実を受け入れるのは矛盾しない人は理想を追い求めるだけではない
赤ちゃんは羊水の海で母親の胎内の壁を蹴って安心する...
目に見えないとはいえ固い決意を込めてあなたたちを包む木なりたいと思う
失ったもの亡くした人たち決して 決して 忘れはしない手や足や体の傷となってどんなに時が経ようとどんなに離れようとその傷を見れば思い出す
だが、悲しみを抱いて立ち止まることをきっと、きっと願ってはいない
始まりの歌を歌おう希...
『先生、今年は何年ですか?』
『お忘れですか!71年ですよ!2071年!』
私の病名が「ユメ」であることはうすうす気づいてはいるのだ
周りの者たちが急に優しくなった
もう、長くはないのだろう
「ユメ」の転移は恐ろしく速いらしい
今は「ユメ」にかかるとまもなく死んでしまうが
50年...
私をお呼びになりましたね!
深夜独り読んでは泣いたりしたのに
もう いらなくなってしまった
でも 破ったり燃やしたりはできない
そんな手紙が誰にもあるものです
寒そうに引き出しにひっそり取り残され
半分はあなたの心の中にも埋もれている
無理に引き出そうとすれば
刃のように内側...
理由もなく古本屋で買い求めた詩集を
近くの喫茶店で読み終えると
本の上にうっすら埃がついているのに気付いた
それを掃おうとして表紙で指を切った
本屋の棚に何年も置かれていたのだろう
その汚れを気にした私の心を
静かに深く切り裂くかのように
血が滲んできたが痛くはなかった
日常に...
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