冬を誘うかのような
秋の雨は冷たい
雨に濡れたイルミネーション
幾何学的なコンクリートから成る街並み
濡れた舗道に滲んでいる光
様々な人工物の波長が揃って歌っている
雨の冷たさとと夜の暗さと自分だけが
自然からの置きみやげ
私の心が浮遊している
雨に打たれ夜の暗さにまぎれ
うっすらと笑みを...
冬を誘うかのような
秋の雨は冷たい
雨に濡れたイルミネーション
幾何学的なコンクリートから成る街並み
濡れた舗道に滲んでいる光
様々な人工物の波長が揃って歌っている
雨の冷たさとと夜の暗さと自分だけが
自然からの置きみやげ
私の心が浮遊している
雨に打たれ夜の暗さにまぎれ
うっすらと笑みを...
知らない間に秋が深まっていく
そう思った瞬間
柔らかく差す日差しに
庭に置かれた自転車の青い車体が光る
目に眩しい
金色の光の反射は何かを訴えているかのよう
青く抜けた大空
雲はいったいどこへ行ったのか
鳥のさえずりが聞こえる
実もない枯葉だけの枝
飛び立つと
それは空の中へと落ちて行った...
流れる音の中に浮かんでいる
そっとやさしく浮かんでいる
青い空気が見える
爽やかに降りてくる
手を伸ばす
そっと抱きしめる
暖かい
それは交わり
夢の中
君が好き
月
実は人類が知らないうちに
月の裏側から宇宙人に侵食されていた
そう赤目の梅干し星人に・・・
あと少しで全ての作業は終わるらしい
どうなってしまうのか?
月の表面を爪楊枝で
いや尖がったロケットの先っちょで刺して欲しい
白く光る表面がプルンとめくれて
中から赤い梅干しが現れる
何処かの羊...
その1
あの日から遠くに行ってしまった
あなたの幻影が
おぼろ月のように
西の夜空にかすむ
霧雨にうなだれているコスモス
虫たちもそこはかとなく鳴いている
夜が暗いのは
心が閉じてしまっているから
「好き」という言葉は
今日の夜よりもっと暗く重たい
今はとても
深い秋
その2
遠...