Nicotto Town ニコッとタウン

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眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

夏の香と銀の汗

青い夜のすきまを ひそやかに満たしてゆくのは
むせ返るやうな あらくさの夏の香(かほり)だらうか
僕らは言葉をなくし ただ闇のほとりに佇んで
あつい息のなかに たがひの孤独をたしかめてゐる
月光にすかされた おまへのうなじを
ひとすじに伝ひ落ちる 銀の汗のきらめき
それは言葉にならない 祈りのやうな...

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月光と深い河

ひとすじの青い、かなしみのやうに
夜の林の奥を ひそやかに流れる河がある
だれもそのゆくえを知りはしないのに
草の葉は かすかなその呟きをきいてゐる
樹々の梢が そっと夜空にひらいた窓から
あかるい月光がこぼれて 水の面(も)を濡らす
それは遠いむかしに失くした おまへのまたたく瞳
それとも僕が忘れ...

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銀の雨、淡き光

くらい草原に 雨がふりつづいている
それは しずかに光る銀色のつぶ
風のない午後の かすかな音楽のように
みどりの葉のうえに あわくこぼれて。わたしの目には いまも浮かんでいる
雲のすきまからこぼれた、淡い光が
遠い日の あなたのやさしい眼差しのように
さびしいわたしの心に 満ちてゆくのが。ひばりは...

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風と追憶つゐをく午前の真珠4

岬(みさき)のまぶしき 太陽(ひかり)のなかを
ひとつの白帆(しらほ)が 遠ざかつてゆく
君と見上げし 眩(まばゆ)き空には
ただ入道雲(にふだうぐも)の 湧きたちて波のあひだを くだくる光は
いつも少しだけ 黄金(こがね)を帯び
忘られぬ あの日の言葉さへ
潮騒(しほさゐ)のなかに 収めたるままな...

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風と追憶つゐをく長崎(みなと)の坂道3

石畳(いしだたみ) 濡れたる坂を
ひとり登れば 異国の薫(かお)り
海のひろが(が)る 崖(がけ)の上(へ)には
ただ群青(ぐんじやう)の 夜(よる)の迫りて遠き汽笛の 掠(かす)れたる声
船の灯(ともしび) 窓にまたたき
さよならの 代(か)はりの接吻(くちづけ)を
あの日 潮風(かぜ)に奪はれた...

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