木々が紅や黄に染まっている
心の底に流れている川のほとり
心の底が抜けてしまった
あまりに多くの物が乗っていたから
それらは穴に流れ落ちていく
いったい何処まで行くのだろう
川が流れている
心の底に川が流れている
わだかまりや苦しみや不安が
大きな石となって流れ転がっていく
黙って
見てい...
木々が紅や黄に染まっている
心の底に流れている川のほとり
心の底が抜けてしまった
あまりに多くの物が乗っていたから
それらは穴に流れ落ちていく
いったい何処まで行くのだろう
川が流れている
心の底に川が流れている
わだかまりや苦しみや不安が
大きな石となって流れ転がっていく
黙って
見てい...
親しいものが失われていく
またひとつ
木々の緑は
去る前に姿を紅く変え
森を赤く染める
涙一つこぼす事もなく
人は去っていく
思い出を残しながら
心は哀しみに染まり
涙が頬を伝わる
あの森が春に緑に染め代わるのなら
心は何色に染まって行くのだろう
もうすぐ白く冷たい冬がやって来る
月の...
秋
冷たい雨
足早に通り過ぎる傘の群れ
濡れて立ちすくむ並んだ自転車
窓に広がる景色は
都会が動きそして静止している
ちょっとノスタルジックで軽いスィング
BGMが心地いい
もう30分も待っている
コーヒーカップの底も見飽きた
40分が経った頃
きょろきょろとやって来た
大きな額縁の中の...
秋の風のささやきの中
ゆったりとした青空の中を私は泳ぐ
雲が遠くに見える
あそこまで泳いで行こうよ
風がそうつぶやいた
白い雲は僕たちの友達だ
ほら手を振っている
ほら微笑んでいる
さっきはなぜ泣いていたの
風と雲が私に聞いた
心配そうに私に聞いた
ありがとう
今、私は風になった
今、私...
思い出の青い空のピースが
欠けてしまった
それは
それでいいんじゃない
なんてあなたは言うけれど
それはそれで私にとって大切なもの
心の中ってさ
私の心ってさ
ちょっとの傷で
簡単に壊れてしまうんだ
ねぇ
青い空のピースをどこに隠したの
知ってるんだ
私
私の心の中を覗けるのは
あなた...