Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


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すんだ空気に

台風の去った空は
どこまでも青くて
白い雲が少しだけ
風に吹きそばれていく


台風の去った海は
どこまでも青くて
波は風にあおられて
砂浜を飛ばしていく


昨日まで大雨で
そんなこと知らぬままで
空の空気も潮の香りも
戻ってきたよと言わんばいかり


もしあなたがどこかで
同じ海を見ていたら
同...

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季節の夢

夢を見た
あなたの夢を見た
もういないあなたの夢を見た
夢の中に私はいなかった
それが一番辛かった


いつも一緒だった
花火もお祭りも
春も夏も秋も冬も
あなたが側にいれば
それでよかった


風鈴の音を聞きながら
縁側に座りながら
ずっと一緒にいようねって
約束したはずだったのに
どこで糸は途切...

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秋が来るまで

夏の終わりが近ずいてくる
まだまだ陽の光は強く
見上げるのもの白くて見えない
ぎらつくその1本1本が
光線となって襲いかかる


辛かった春が去った頃
夏には終焉を迎えると思っていた
夕暮れにベランダに出れば
少しさめた風が吹き
追憶にならない想いが突き抜ける


怖がり過ぎていた
あなたじゃなくて...

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想いで・・・そして・・・

石段を登るのに
ヒールで来てしまった私
「あ~あ、なんでそんなもので来たの」
だって買ったばかりの靴を
あなたに見せたくて


登りづらかった石段
そこから見る街は
小さな世界のよう
まるでおもちゃで作ったように
あちこちを向いていた


「疲れただろう」
「そんなことないわ」
意地を張って見せたけ...

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白い影

指輪をはずとくっきり白い跡が
これはあなたの愛の証
外すと指が軽くなって
なぜか心が重くなる



去年の夏もそうだった
黒い日傘をあなたにもかざしたくて
背を伸ばしたらあなたが持ってくれて
「ぼくなんかいいんだよ」って言っていた


あと何日この季節が続くのだおう
心が溶けてしまうほど
抱きしめて...

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