Nicotto Town



UZUMIBI

U ZU MI BI

いつから私は
灰の中にいるのだろう

私の燃える心は
あなたにどうすれば届くのだろう

目をつぶりあなたの気配を感じている
息を殺しあなたの声を聞いている

灰に埋もれた私を
見つけてくれるのは何時ですか

私の熱く燃えている欠片を
見つけてくれるのは何時ですか

涙は流さな...

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落し物



駅のトイレに落ちているホッカイロ
ホームで踏まれている使い捨てマスク

ではあなたが落とした物は


言葉・・・
それは手から落ちて粉々になった

それはあふれた涙に浮かんでいる
それら一つ一つを拾い集める

それは滲んでしまった言葉
それは中身のない空っぽの言葉

これ
どうしますか

ド...

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ざわめき

木にも意識があるのでしょうか

それは10年来車窓よりみている
広い河原

そこには何十本の木が生えている
下には背の高い雑草も群生している

木にも種類があるのだろう
春に芽吹く時期が違う

枯れてしまったのかなと最初は心配したが
数週間の遅れで明るい緑の葉が生まれてくる

12月下草は枯れて行き...

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夏と冬に・・・

(夏の終わりに)

真赤なぜりーの色が
今さめようとしている

耳を打つ潮騒も
人を見かけなくなったという

一人波打ち際に
立ちすくんでいる彼に

振り返ることは
もう許されなかった

柔らかい夏の終わりの日差しが
それを慰めていた

海鳥たちと見ていた
じっと海を見ていた

間もなく日が沈もうと...

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雪の香り

夢の国から吹いてくる風が
冬の香りをくれた

それは懐かしい
少し湿った雪の香りがした

白く反射する
眩しい光に目を細め

何かを追っていた頃の
あの懐かしい香だ

もう一度夢を見たい
あの頃の夢を見たい

ときめきは
雪を氷を溶かし

炎は揺らぐことなく
燃え盛っていた

長い夜がもうじきやって...

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