散文 ■夏の断片 - 今この時
- カテゴリ: 小説/詩
- 2025/08/14 06:14:40
病院の花壇に咲いていた数輪のヒマワリ、枯れていた。
昨年は枯れヒマワリに風情を感じたものだが、今年はだだ汚いだけ。この心境の変化は何なのか?
もう少しすると、スズメやカワラヒワが種を目当てにやって来ることだろう。
数日は猛暑が続く予報だが、そろそろツバメたちが立ち去る時分。主にフィリピンへと向かうそ...
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病院の花壇に咲いていた数輪のヒマワリ、枯れていた。
昨年は枯れヒマワリに風情を感じたものだが、今年はだだ汚いだけ。この心境の変化は何なのか?
もう少しすると、スズメやカワラヒワが種を目当てにやって来ることだろう。
数日は猛暑が続く予報だが、そろそろツバメたちが立ち去る時分。主にフィリピンへと向かうそ...
■ 雨の唄
六月の雨は、世界からすべての色彩を洗い流すかのように降り続けている。私は窓辺に座り、ガラスを伝う雨垂れをぼんやりと眺めていた。窓の外は今日も厚い雲に覆われた灰色の世界・・ もう何日も陽の光を見ていない。
ローテーブルの隅に置かれたスマートフォンの画面は暗いまま。彼女からの連絡が途絶えて、...
■ 自由律 2023/09 - 2025/01
階段に スリッパの花が 咲いている
そこにある 枯れヒマワリの佇まい 私はああも なれるかな
夜のひめごと 三日月に見られてる
街明かりの中で眠る街
左へ泳ぐ 魚に見える 定積分
アメリカの 傘の下から...
■ My little lover wearing bunny-suit
摂氏40℃の白昼夢だったのかもしれない。陽炎の向こう側で世界が音もなく崩れていく午後、あなたは兎の姿をしていた。私の小さな恋人。
部屋の空気は琥珀のように固まって、私たち二匹の昆虫をその内に封じ込めている。あなたの纏う、黒いベ...
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