『稲生物怪録』その壱
- カテゴリ: その他
- 2009/06/01 23:02:46
また、本紹介。
『稲生物怪録』(いのうもののけろく)である。
さて、『稲生物怪録』とは何ぞやーという方に説明いたす。
寛延二年(1749)備後国(広島)三次(みよし)の稲生家で、七月の一ヵ月間に渡って起こった数々の妖異を体験した十六歳の少年平太郎の武勇譚として伝えているのが『稲...
自分の好きを表現し、具現化するところ
また、本紹介。
『稲生物怪録』(いのうもののけろく)である。
さて、『稲生物怪録』とは何ぞやーという方に説明いたす。
寛延二年(1749)備後国(広島)三次(みよし)の稲生家で、七月の一ヵ月間に渡って起こった数々の妖異を体験した十六歳の少年平太郎の武勇譚として伝えているのが『稲...
「調和制伏の略で、悪意のある霊を祈祷によって教化し、その悪心を捨てさせて、無害にするだけでなく、場合によっては当事者の守護神にまでしてしまうというものである。」
(「悪霊と悪霊祓い師」豊嶋泰國 『もののけと悪霊祓い師』所収)
調和制伏の略とは、初めて知りました。勉強不足です。
この文章...
日本において、天狗が初めて登場するのは、『日本書紀』舒明天皇九年(六三七)二月朔条の記事、
東の空から西の空へ大音響を轟かせて大きな星が流れた時、人々は「流星の音だ」「地雷(つちいかづち)だ」と騒いだが、隋から帰朝した僧旻(そうみん)が「あれは流星ではない。天狗だ」と云ったという。
これ...
承安四年(一一七四)六月二十二日、陰陽師安倍泰親の家に落雷がありました。
九条兼実が翌日人から聞いた話として、雷が泰親の肩の上に落ち掛かったが、泰親は狩衣の袖を焼かれながらも生命に別状はなかった。
この泰親は安倍晴明五代のちの子孫で、天文道は淵源を窮め、見通し占術は掌を指し示すように正確...
今日が最後にございます
○天文博士
(巻第十二 二 大地震の事)下p233
天文博士、急ぎ内裏(だいり)へ馳せ參りて、夕(ゆふ)さり亥(ゐ)子(ね)の刻には、大地必ずうち返すべき由申しければ、恐しなどもおろかなり。
《訳》
天文博士、急ぎ内裏に駆けつけ参って、今...