バッグの中に
透明の珠が入っていた
全く覚えがない
手に取り眺めると
その珠のまわりは
陽炎のように
ゆらゆらとゆれていた
やがて異様な光を放ちだした
とっさににぎりしめて
バッグの中にしまった
一瞬 怖いと思った
おそるおそるバッグの中をのぞくと
まだ光っている
じっと眺めていると
しばらくしてそ...
真実と事実と虚構と幻
バッグの中に
透明の珠が入っていた
全く覚えがない
手に取り眺めると
その珠のまわりは
陽炎のように
ゆらゆらとゆれていた
やがて異様な光を放ちだした
とっさににぎりしめて
バッグの中にしまった
一瞬 怖いと思った
おそるおそるバッグの中をのぞくと
まだ光っている
じっと眺めていると
しばらくしてそ...
走る女
はたから見ると
遅刻しそうな女にしか見えないが
女は逃げていた
後から追ってくるものはないが
何かから逃げていた
ようやく女は立ち止まり
後ろを振り返り
安心したように
呼吸を整える
一度周りを見渡すと
路地裏に入り
古ぼけたビルにある
錆びついた扉を開け
中に入る
扉を開けると
すぐに...
豆君は
あれからずっと
歩き続けていた
歩いていることも忘れるくらいに
恍惚とした状態になっていた
豆君は
考えることも
忘れていた
ただ歩きつづけていた
崖があるのも気が付かず
崖からまっさかさま
崖の下は川
川の中に落ちる
急な流れに
身をまかせ
その先には滝
そのまま落ちて
滝つぼでぐるぐるま...
悪魔は
たわしをバケツに放り込んだまま
物置にしまいこんで
忘れてしまっていた
磨いたのは家の前だけ
あのときは
街中を
いや
世界中を磨いてやろう
と考えていた
そんな気持ちもすぐに薄れ
なにもしないで
過ごすことが多くなった
なんでおれは
生まれてきたんだろう
そんなことばかり考えていた
そんな...
悪魔は目が覚めた
時計を見たら
6時15分
朝か?
ガバッと起き上がり
外をみるが薄暗い
どうやらまだ夕方のようだ
落ち着いてテレビをつける
昨日買った
野菜やお肉で
回鍋肉を作った
残ったご飯と回鍋肉で夕食
お味噌汁も作ればよかったな
とひとりごと
フライパンや食器は
流しに放り込み
テレビを観な...