Nicotto Town


時にはサムいこと言ってみたりして


あいうえお・しりとり
日記
趣味
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消えた翼 (11)


 「メリッサ 来てはいけない!」
 ジョーイの悲痛な声が階段に低く響く。不思議なことに、それは階下からでなく壁から聞こえているようだった。
 「ジョーイ、待っていて。 すぐに助けにいくわ!」
 永遠に続きそうな階段を駆け下り、ようやく下までたどり着いた。ここが最後の扉。メリッサは身体に力を入れてド...

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消えた翼 (10)


 気がつくと三人で食事をとっていた。
 いったいいつからこの場所に座っているのか判断しにくいが、いつもの日常に一人増えただけで何も変わらない。 この人との間に子供が出来れば、いつの日か訪れるであろう賑やかな食卓。ぼんやりする思考の中で、メリッサは夢うつつにほほ笑んだ。
 笑みが消えたのは、家の前を...

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消えた翼 (9)


 悲しそうに目を伏せて彼はそう告げた。
 メリッサの心臓が不可思議に動く。仕事として監視していたのを感づかれたのだろうか。 
 「小学校の頃もそうだった」
 急におどけた口調になって、わざとらしくため息をついた。
 「僕の隣にクラスで一番人気の女の子が座った日の夜。君は僕に婚約の契約書を書かせたよ...

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消えた翼 (8)


 その日もジョーイを送り出し、家で家事をして待っていると、車のエンジン音がきこえた。窓を見ると、ジョーイの車が真っ直ぐこちらにやってくるのが見える。そして驚くことに、助手席に誰かが座っていた。
 「ただいま、メリッサ」
 いつもよりも早く帰ってきたジョーイは、何者かと親しく語り合いながら部屋に入っ...

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消えた翼 (7)


 取り出したのは白いレースのハンカチ。それにウサギのプリントが全面に印刷されていた。これはどう考えても大人の物ではない。
 困惑してそれを見つめていると、ジョーイが笑いながら話しだした。
 「同僚、今日はたまたまた子供と一緒でさ。僕の傘は大きいから、子供と一緒でも使えるだろう? そしたら、その子が...

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