タケシの武勇伝…(33)
- カテゴリ: 自作小説
- 2009/11/28 00:29:44
「ところで、石橋くんはずっと海外で暮らしてたんだよね。たしかカナダだったよね!」
突然、シンさんはリョウに話し掛けた。
「え!ええ・・・」
「それに向こうでも野球やってたんだよね!・・・ねぇ、どこ守ってたの?」
「え、うん、ファーストやってた・・・」
タケシはビックリしてリョウを見た。一番...
思ったこと、感じたことの日記
「ところで、石橋くんはずっと海外で暮らしてたんだよね。たしかカナダだったよね!」
突然、シンさんはリョウに話し掛けた。
「え!ええ・・・」
「それに向こうでも野球やってたんだよね!・・・ねぇ、どこ守ってたの?」
「え、うん、ファーストやってた・・・」
タケシはビックリしてリョウを見た。一番...
タケシは黒服の後頭部をにらみながら、リョウは周りの景観に目を奪われながら玄関にたどり着いた。そして、黒服が玄関のひもを引っ張ると、間を置かずに扉がサッと全開した。そこには、車椅子のシンさんと塙さんが二人を待っていた・・・
「二人とも待ってたよ。ささ、入って!」
笑顔で迎えられた二人は、早速室内エ...
体育教官室を後にしたタケシとリョウは、早速シンさんのお屋敷へと向かって行った。
二人は、他愛ない会話をしながら高台にある学校の通学路を下っていた。
「タケちゃん・・・手術って何の話?」
「え、ああ、大したことじゃないよ。まあ、シンさんちに行けば分かるから・・・それよりさ、あそこにでっかい屋敷見...
「失礼します!!」
タケシとリョウは見事にハモって入室の挨拶をした。もう充分言い慣れている証拠だった。
「おう、入れ…」
ゴリ山さん( 富山先生 )は、いつもの席で悠々と座っていた。
「あれ?北野、お前はこないだ担当だったろう。なんで今日来たんだ?」
「ハイ!富...
黙ったままのタケシを見て、ヒロシは思わずこう口走った。
「アニキ・・・やっぱ手術受けて野球やった方がいいよ。アニキには物足りないかもしれないけど、野球やれるんだからそんなに迷うことないだろ!受けるべきだよアニキさ!」
『家でゴロゴロしてるアニキなんか見たくないよ』と言いたかったが、さすがにその...