あの夏、君と海を見ていた頃
- カテゴリ: 自作小説
- 2013/07/31 20:20:49
中学校の校門を出て国道や駅の方に向かっていく道を手前で右に曲がり
真夏の強い陽射しを一杯に浴びている青々とした水田の中を、真っ直ぐに
伸びた細い道を少し歩いて行くと丘陵沿いに家並みの続いている
集落にぶつかる。
さらにその集落を通り過ぎて、坂道を少し登って行くと道は切り通しになりさらにその先の
...
中学校の校門を出て国道や駅の方に向かっていく道を手前で右に曲がり
真夏の強い陽射しを一杯に浴びている青々とした水田の中を、真っ直ぐに
伸びた細い道を少し歩いて行くと丘陵沿いに家並みの続いている
集落にぶつかる。
さらにその集落を通り過ぎて、坂道を少し登って行くと道は切り通しになりさらにその先の
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千葉・北流山7丁目児童公園 ー日本 (続き)
・・・
ACT1・(男は遅れてやって来た!)
その男は、私の姿を認めると、ゆっくりとこちらに
向かって歩いて来た。
何と無く誰かを真似た様に、短く揃えられた髪に
白のスーツに身を包んだ男・・・
連絡で知らされた通りの風貌・・・間違いない...
サン○オに捧げる。
・・・・
ブラックレイン(前編)
ACT1 Xマウスを追え
・・・
2013・6・29防衛省ー東京・市ヶ谷 ―日本
本庁舎内で一人で廊下を歩いて来る制服姿の陸自幹部
制服の肩の部分には1尉(大尉にあたる)の階級章
・・・彼の名は狩野一馬
陸上自衛隊幕僚監...
電車は瀬戸内海と僕らの暮らしている町の遠景を眼下に眺めながら、
山に沿ってずっと走り続け、やがて半島の先端に近い場所にある
駅に到着した。
僕と市原明子が車内で電車賃を払ってその駅のホームに降り立った時には、
もう太陽はだいぶ西に傾きかけていた。
僕らは駅を出て山の斜面の階段を降りていって、少...
午後四時を大分過ぎたけど、五月半ばの陽射しはまだ照りつける様だった。
軽便鉄道の古い木造の駅舎は老朽化が進んだというよりは、もはや半ば
朽ち果てかけていた。
外観も、中の様子も、一見、廃駅の様に見えるけど、僕が町に引っ越して来てからの
一月半程の間に、町からこちらの方角に1両とか2両連結の古くて...