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――大好きだったおばあちゃんが死んだ。
確か、私が7、8歳の頃だったと思う。 その鮮やかな記憶は、17になった今も私の中に刻まれている。
「 好きに使いなさい 」
病床からおばあちゃんは、私にそう言った。 禁じられた術と。 一振りの、大きすぎる刀を渡しながら。
...
未来日記所有者14thの日記。
その日の出来事が「全て」小説のように綴られている。
しかし一日一回しか未来が更新されないので、大まかな事しか解らず精密さに欠けイレギュラーに弱い。
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――大好きだったおばあちゃんが死んだ。
確か、私が7、8歳の頃だったと思う。 その鮮やかな記憶は、17になった今も私の中に刻まれている。
「 好きに使いなさい 」
病床からおばあちゃんは、私にそう言った。 禁じられた術と。 一振りの、大きすぎる刀を渡しながら。
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まともに活動したいなぁ……リアルがくそ疲れるー。進路関係のアンケートやら何やらもう見たくないわけだが。
まずおりちゃをやりたいしキャラも作りたい。だがピアノの練習もしたい……そして何か映画も見たい。
何より小説が書きたい。
そしてゲーセン...
# - 昔話
――私は〝炎雫(えんだ)〟として、〝詩(うた)〟という名の巫女になるはずだった。
人々の願いを聞き、時に叶え、出鱈目な未来を占ってやり、嘘の儀式を執り行なってお祓いをして、不思議な能力(チカラ)を使ってたくさんの人を魅了させた。いつか種が明かされるのを恐れながら、日々を淡々と座...
「――諦めないでください」
自らの血だまりにひれ伏す少女に、葬儀屋は言った。泣きそうな声で。責めるような声で。
「負けないで」
雨が、降っていた。
*
この番屋に来てから一年が経とうとしていた。檻錠光夜という少年が新しく番屋の面子に加わり、大分とけ込んで季節が二つくらい過ぎた日の夕暮れに...
# - 残像の焼き場
どうしたら良いかなんてわかりきったことなのに、当然のように身体は動かなかった。
――**になっちゃダメ
嘗めるように地を這う菫(すみれ)色の炎が足元に迫っていた。今更逃げたって間に合わない。逃げる気なんて無いけどね――でもさ、出来るわけないじゃん。
*
「 **。**...