黄色い天使と赤い人間
第六章 裁きの矢
「先生、あのね、僕、もう先・・・短いみたいなんだ・・・。」
この話を彼が告げたのはもう半年も前のこと。
神様はそんなことすらも許してくれないのかとケントはそう感じた。
ケントは彼のことを愛しており、彼はケントのことを誰よりも信頼していた。
「俺が完全に人間...
黄色い天使と赤い人間
第六章 裁きの矢
「先生、あのね、僕、もう先・・・短いみたいなんだ・・・。」
この話を彼が告げたのはもう半年も前のこと。
神様はそんなことすらも許してくれないのかとケントはそう感じた。
ケントは彼のことを愛しており、彼はケントのことを誰よりも信頼していた。
「俺が完全に人間...
黄色い天使と赤い人間。
第五章 緑の思いと視線
*ウィト*
これは僕と奏先輩にしかわからないことなのではないだろうか。
先生がタツキ先輩に大好きだよって伝えられなかったと話したとき、アキラ先輩が先生のことをまるで敵を見る目で見つめていた。
きっと、喋っていた先生も見つめていた先輩もお互いが気づい...
第4章です!
やっと!!
そろそろかわいそうゾーンですかね・・・・w
ではどうぞ!
黄色い天使と赤い人間。
第4章 幸せを運ぶ
*ケント*
3人がいなくなって静まり返った二人ぼっちの天界。
タツキは俺と初めて出会った時と同じように涙を流していた。
さっきまでは天使の仕事、としてやっていたから...
メリーさんという都市伝説をあなたは知っていますか?
私は終焉の栞で初めてこの都市伝説を知りました。
大切にしていた人形やぬいぐるみを捨てると、メールや電話がかかってきます。
それも、一度や二度ではなく、何度も。
そして、その電話の冒頭は必ず【私メリー】だそうです。
地方によってはメアリーなど別の名前...
姉ちゃんが消えた直後、僕は冴える蛇に姉ちゃんの死体のふりでもしとけと命じられて職務を全うした。
悔しくて悔しくて、涙が止まらなかった。
帰りしな、能力を解く気力もなく姉ちゃんの姿のまま自宅に足を進めていた。
そんなときだ。
彼とすれ違ったのは。
「おい、アヤノじゃないか。
こんなところでどうしたん...