創作小説「ソハコサ国の勇者」7
- カテゴリ: 自作小説
- 2010/09/16 22:45:44
「平行世界シリーズ」 本編
ソハコサ国の勇者
第7話
妙子の、たったひとりの17才の娘の気迫に退かされて、町人達はしぶしぶ退却していった。
「分が悪くなると、すぐ逃げ出すのも人間よね」
ボソリと呟く。しかし自分も彼らと変わらない…ずっとエカーチェフに頼ってきたのだ。
「魔導士...
ここは「あき☆元綵」(はじめあき)の気ままなプログです。
趣味である創作活動の小説やアクセサリー作りなどいろいろ呟いてみたいと思います。
更新も不定期ですが、ゆっくりしていってください。
コメントをもらえると大喜びしますので、よろしくお願いします(笑)
伝言板も「伝言板」のカテゴリーに作っておりますので、気楽にどうぞ♡
「平行世界シリーズ」 本編
ソハコサ国の勇者
第7話
妙子の、たったひとりの17才の娘の気迫に退かされて、町人達はしぶしぶ退却していった。
「分が悪くなると、すぐ逃げ出すのも人間よね」
ボソリと呟く。しかし自分も彼らと変わらない…ずっとエカーチェフに頼ってきたのだ。
「魔導士...
「平行世界シリーズ」 本編
ソハコサ国の勇者
第6話
妙子が気づいた時、周囲には誰もいなかった。
「……エカーチェフ…?」
名前を呼んでも返事は返って来ない。
広い石造りの部屋で妙子の声だけが響いている。
床に敷かれた深緑色の布は、エカーチ...
「平行世界シリーズ」 本編
ソハコサ国の勇者
第5話
「えっ何? どうしたの?」
妙子がエカーチェフの姿を見て呟く。
これが今まで動きがトロかった彼とは、思えないのだろう。
しかし、今のエカーチェフには妙子に構っている暇はない。自分の血と怪物の血を混ぜ合わせた血液を付けてい...
「平行世界シリーズ」
ソハコサ国の勇者
第4話
翌日。
天気は快晴。
先日のゴジラモドキとの戦いを見て、ソハコサから派遣された魔導師と勇者だと知って、町から丁寧な対応を受け、温泉街で一番良い宿に泊まることができたのだった。
妙子は心行くまで温泉と料理を楽しみ、ゆっくりと眠ること...
「平行世界シリーズ」
ソハコサ国の勇者
第3話
「!?」
ハッとして、すぐさま駆け出す。
妙子を見つけるよりも早く視界に入ったのは巨大な肉の塊。異形の者が姿を現していたのだ。トカゲのような爬虫類の体で二本足で立っている。これが報告のあった怪物なのだろう。
その怪物と対峙するようにいる妙...