ブローカー/ドッグズ【仮】
- カテゴリ: 自作小説
- 2013/03/03 22:00:10
# - 野犬たちは歌う
「まだか、ツヴァイ(【二番目】)」
苛立った低いうなり声に、もうちょっと待ってくれ、と焦る声が遠くから答える。そわそわと落ち着かないたくさんの影は、大きいもの、小さいもの、大きさは全てばらばらだった。どこか狼に似たシルエットが白銀の月光を浴びて、その長い白と黒の毛を...
未来日記所有者14thの日記。
その日の出来事が「全て」小説のように綴られている。
しかし一日一回しか未来が更新されないので、大まかな事しか解らず精密さに欠けイレギュラーに弱い。
# - 野犬たちは歌う
「まだか、ツヴァイ(【二番目】)」
苛立った低いうなり声に、もうちょっと待ってくれ、と焦る声が遠くから答える。そわそわと落ち着かないたくさんの影は、大きいもの、小さいもの、大きさは全てばらばらだった。どこか狼に似たシルエットが白銀の月光を浴びて、その長い白と黒の毛を...
キミのことが、大好きでした。
× × ×
嫌いなものを嫌いと言って他人にわがままを言う自分が嫌いでした。でも今更直す気もないし、あと一年だから。
そう、お別れまで。
「私、あの子のこと嫌いだよ」
部活のあと、二人きりの空間で私は言った。
「ヒトの話...
Story - 4 / 1
窓の外を見るのが好きだった。色々な色を見せてくれる透明な窓ガラスが好きだった。青空も。曇り空も。雨空も。雷も。雪も。全部全部、好きだった。
でも、嫌いになった。
いつから閉じ込められたのか忘れてしまった。雪みたいに真っ白な床も、壁も、〝空〟も、もう見飽きた。手を...
ハイカラ革命– 千本桜に祝福を –
「……聞こえないよ」
泣きそうな声で、君は言った。私の信じてきたもの、願ってきたもの、全てを奪っていった君は。
私の大好きな人。私の、大嫌いな人。
「〝光〟は消えて〝闇〟は堕ちた。私たちは最初から、知って...
Story - 3 / 6
体感時間のズレは外界とのズレ。
*
気づいたら僕は乾の病室に前に立っていた。あれ、もしかして夢落ち?だとしたらどうしてこんなところで、と思わなくもないけど、手にはしっかりライトノベルが入った紙袋を抱えているし、痛いところも特にない。
まあいいや。
僕は...