みいちゃんちの庭は、畑と隣り合っている。畑には、スイカがゴロゴロ転がり、庭と畑の間にある塀には、ゴーヤが蔓を伸ばし、実がブラブラと風に揺れていた。今日も夏の日差しが、ギラギラと照り付けていた。
「ゴーヤ、お前はええな。日陰になってて。こっちは、一週間も雨が降っていなくて、畑はカラカラや。一雨欲しいわ...
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沖人
千代田線に乗り、北千住を過ぎ、荒川を渡ると綾瀬の駅に着く。山の手の洗練した街並と違って雑然としている。ガード下は、もつ焼きや串揚げの店から香ばしくて美味しいそうな匂いが漂い、夜になると、スナックのピンクや黄色の看板がぼんやりと灯る。
光一は、綾瀬駅から、歩いて30分ほどの住宅街の中のアパートを借りて...
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お盆恒例 ホラー 第3弾
- カテゴリ： 自作小説
- 2020/08/10 09:40:23
ドッペルゲンガー（Doppelgänger）、本人とそっくりな人物。「自己像幻視」とも呼ばれ、ドッペルゲンガーに話しかけると死ぬと言われている。
お昼ごはんを食べに、会社の外に出たが、夏の日差しにクラクラする。少し歩いただけで汗が噴き出す。近くのうどん屋でお昼を済ますことにした。暖簾をくぐ...
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お盆恒例 ホラー 第２弾
- カテゴリ： 自作小説
- 2020/08/09 15:22:47
ドタバタと地響きをたてながら、妻の洋子が２階から降りてきた。「あ、あ、あなた、分かったの。分かったのよ。」「落ち着けって、何が。」洋子は、冷蔵庫からカルピスを取り出し、グラスに氷と水を入れてカルピスを注ぎかき混ぜると一気に飲んだ。話し始めるのかと思ったら、おかわりを作り始めた。
要領を得ない洋子の話...
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19時38分に、新大阪を発車したのぞみの乗客は少なかった。紘一は、駅で買った野菜美人弁当を背面テーブルに置くと蓋を開けた。野菜ばかりと思っていたら、から揚げの黒酢あんかけも入っていた。https://tabelog.com/osaka/A2701/A270301/27101791/dtlphotol...
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