Nicotto Town


ぺんぎんうどん


ぺんぎんの飼育法とかうどんの通販をやってるワケじゃありません

無題 1

要注意⇒ K×H二次 腐妄想注意 本来のゲーム設定無視
◇◆◇◆◇◆

「しまった……」 首の後ろで束ねた色素の薄い髪を砂埃にまみれさせながら少年は呟いた。
 しまった、と思った時にはもう遅い。さんざんブレードを振り回しているにも関わらず、対峙する鋼...

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10月お題/ススキ(薄)『薄野猫』




 猫は見ていた。青年、楓の腕の中で、黄金色に輝く薄野原の表面を撫でながら去りゆく風を。 楓が自分の胸元まで生えている薄を一本手折り、猫の鼻先をくすぐると、ふんっとくしゃみをしながら顔を上げて物言いたげに彼の目を覗き込んだ。
「旅行ですか?」
 ふいに背後から声をかけられ、楓はびくりと振り返る。...

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ペンギンの仔 『うさぎうどん』

 まんまるよりほんの少し痩せた月の明るい夜でした。 誰も居ない河原で、遠い川下に見えるお里の灯を見つめながら、ペンギンの仔は丼に出汁を入れて茹でたうどんを流しながら呟きます。「あそこまで行けば、今までよりもっとたくさんの人が居るんだね」 ちゅるりとひとくち、うどんをすすり「うん、今夜も美味しくできた...

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ペンギンの仔 『きゅうり』

「なんてきれいな水だろう」 ペンギンの (以下仔と略) 仔はうっとりと呟きました。 谷間を流れる大きすぎず小さすぎない川は青く流れて、そこここに小さな魚の影が遊んでいます。 この水でうどんを捏ねたら、とても美味しいに違いない。仔はいそいそとリュックを下ろし準備を始めました。 小麦粉・お塩・ボウル&h...

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4月お題/終わり『始まりは終わりから』


 その仔が目を覚ましたのは、箱をがさごそと開ける音のせいでした。 暗い箱の中から一転して明るいお外にひょいとつまみあげられて、パチリと開いた目に、皺深く浅黒い老人の顔が映ります。「ここはどこだい? お爺さん?」「おう、生きちょるのか」 びっくりしたお爺さんが、きょとりと周囲を見回す仔を床に下ろすと...

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