Nicotto Town


まぷこのぶろぐ・・・か?


ぶろぐ、の、ようなもの。




「契約の龍」(103)

 「まあまあの及第点、かな」
 踊り終わったところでクリスがこう採点する。
 「あとは、足元をあまり気にしないこと。ちゃんと前見てないと、スカートだったら裾踏むぞ」
 「スカート、っていうのは、そんな恐ろしい罠が潜んでる衣裳なのか?」
 「デザインによってはね。その代わりに、ステップが多少怪しくても...

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「契約の龍」(102)

 「ちーがーう!ここは右足から下がる」
 クリスの提案で「ステップが複雑で踊れる人が少なそうな」宮廷古典舞曲を習得することになった。しかも、どうせなら、という事で男女両方を覚える羽目になった。
 「ターンの時、足は半歩分離す。…踵は上げて」
 クリスのチェックは、なかなか細かい。指導役...

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「契約の龍」(101)

 「…どんな仮面が用意されることになるやら」
 国王が自分の妻が出て行くのを見送ってそうつぶやく。
 「それでいいって言ったのはアレクなんだから、アレクに異存がなければいいんじゃないかと思いますわ。…ねえ、セシリア?」
 「あたし?…わたしはすごく楽しみです...

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「契約の龍」(100)

 部屋ではセシリアがリンドブルムを「散歩」させているところだった。
 「おかえりー。ごゆっくり、って言ったのに」
 「向こうは荷物整理の真っ最中だったから。邪魔するのも悪いだろう」
 「荷物整理?」
 「どうやら、畳み皺の付いた服で目の前に出られると、王妃様が機嫌を損ねるらしいぞ」
 「&helli...

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「契約の龍」(99)

 「あー…緊張したぁ」
 宿泊先として案内された部屋――もったいなくも、夏に来た時と同じ部屋、だ――のベッドの上に体を伸ばして、セシリアがしみじみとつぶやいた。
 「おにーちゃんは?緊張とか、してないように見えたけど」
 「…自分より緊張してる人を目にすると、妙に落ち着く...

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