紅に染まる秋の壱ページ。
- カテゴリ: 自作小説
- 2012/01/16 19:14:45
秋。
紅葉が山々を彩り、街には銀杏の葉が舞い踊る。
私は今日も窓から外を見ていた。
微かに冬の匂いを孕んだ、肌寒い風を頬に感じながら。
山吹色の髪には、紅い点が飛び散っていた。
緋色の瞳に映るのは、色の無いモノクロの町並み。
こうしていると意識が遠くへ飛んでいく。
幼い頃の記憶の中に。
...
未来日記所有者14thの日記。
その日の出来事が「全て」小説のように綴られている。
しかし一日一回しか未来が更新されないので、大まかな事しか解らず精密さに欠けイレギュラーに弱い。
秋。
紅葉が山々を彩り、街には銀杏の葉が舞い踊る。
私は今日も窓から外を見ていた。
微かに冬の匂いを孕んだ、肌寒い風を頬に感じながら。
山吹色の髪には、紅い点が飛び散っていた。
緋色の瞳に映るのは、色の無いモノクロの町並み。
こうしていると意識が遠くへ飛んでいく。
幼い頃の記憶の中に。
...
世界は魔法だけで出来ている。
刃も鉛球も無い、魔法だけで出来ている。
それはヒトの願いを叶えるものではない。
それはヒトの願いを叶えるものでは、ない。
ただ傷つけあうためだけのチカラ。
"魔術"という存在に近いモノ。
それは≪元素精霊≫という炎や水の元とな...
このソフトウェアをインストールしますか?
このソフトウェアをアンインストールしますか?
インストールしない場合は、このソフトウェアは削除されます。
データの復元は不可です。
今すぐインストールする場合は下のタイトルをクリックして下さい。
【ばーすとだーく】
********...
本当にこれでよかったのかな?
"私は私"、そうだよね――?
なのに見上げた空は、凄く狭くて。
私はだぁれ?
此処に居ても良いの?
――私に意味を下さい
私が私で、私は私?
―――もう一人じゃないって、言って 欲しかっ た ...
「ねぇ、外に出たくない?」
吸血鬼の少女は窓枠に腰掛け、誘うように笑った。
「そと?」
「そうだよ。君の知らない"外の世界"。一緒に行こうよ。」
私はずっと願っていた。
"外"に出ることを。
自分の知らない、この孤塔の外に出ることを。
...